『七日の王妃』の重要な登場人物は3人だ。10代王の燕山君(ヨンサングン)と、異母弟の晋城大君(チンソンデグン/後の中宗〔チュンジョン〕)。そして、端敬(タンギョン)王后だ。ドラマの中では異母兄弟の間で激しく揺れる端敬王后だが、実際にはどういう女性だったのだろうか。 運命を変えた1506…
22代王の正祖(チョンジョ)は、朝鮮王朝後期の名君として今の韓国でも尊敬を集めている。しかも、イ・ビョンフン監督が演出した『イ・サン』でイ・ソジンが堂々たる正祖を演じ、その名声はさらに高まった。そんな正祖だが、子供は果たして何人いたのだろうか。 正祖の後継者は? 正祖の正妻は孝懿(ヒョ…
これがトクジモリ 朝鮮王朝時代の女性たちはさまざまな髪型をしていましたが、その髪型は身分に応じて決められていました。その中で特に目立つ形をしていたのが「トクジモリ」です。これはどんな髪型でしょうか。 肩が凝る髪型 最初に朝鮮王朝時代の代表的な髪型を見てみましょう。それぞれの髪型の名に「…
朝鮮王朝には、幼い王に代わって母親(または祖母)が代理で政治を行なう垂簾聴政という制度があった(簾の奥から幼い王に指示を出すので垂簾聴政と呼ばれた)。朝鮮王朝の社会は男尊女卑ではあったが、垂簾聴政は女性が政治を動かすことができる唯一の機会だった。 貞熹王后の思惑 朝鮮王朝で初めて垂簾聴…
1506年に即位した中宗(チュンジン)は、燕山君が行なった悪政を正すことに全力を注いでいった。まず、伝統的な学び舎である成均館(ソンギュングァン)の復活を急ぎ、虐殺事件によって被害を受けた人たちの名誉を回復させた。同時に、燕山君がないがしろにしてきた国教の儒教をさらに尊重する政治をめざした。 真理を…
NHKの総合テレビで日曜の夜に放送されている『不滅の恋人』が描く時代は、歴史背景からすると1450年代前半だ。ドラマに登場するイ・ガンは歴史的に首陽大君(スヤンデグン)のことで、イ・フィは安平大君(アンピョンデグン)に該当する。この2人は激しく対立したのだが……。 競い合う兄弟 4代王・世宗(セジョ…
朝鮮王朝で生存中に即位した27人の王の平均寿命は46・1歳でした。また、その27人の王の正妻だった41人(正式には42人の王妃がいたが、1人の生年が不明なので統計から除外)は平均寿命が48・7歳でした。 短命な国王夫婦は? 数字でみると、平均寿命では王妃のほうが2・6歳だけ長生きしています。歴代の王…
1762年、21代王の英祖(ヨンジョ)は息子の思悼世子(サドセジャ)を米びつに閉じ込めてしまう。思悼世子の素行の悪さに英祖が激怒した結果だった。果たして、結末はどうなったのか。 王宮の一角に置かれた米びつ 時代劇『イ・サン』の第1話の冒頭を振り返ってみよう。 ドラマは、宮中で華やかな祝宴が行なわれて…
朝鮮王朝の27人の国王の中で、世を去ったときに国王でなかった人は8人もいる。意外と多かったのである。その中で、退位後にも長生きした人をランキングで明らかにしてみよう。 息子同士の争い まずはランキングを見てみよう。 〔退位後も長生きした国王〕 順位 王名 退位後の生存年 1位 2代王・定宗…
王宮の中心に住んでいたのは、もちろん王族です。この人たちが王宮の主役であり、国王・王妃・王子・王女・大妃(国王の母)たちが該当します。他に、国王の側室たちも王宮の後ろのほうに住んでいました。それによって、側室は「後宮」と呼ばれました。 150年で半減 政治と行政を担当する高官たちは王宮の外に自分の屋…