画像=MBC 1680年、19代王・粛宗が王宮で見初めたのが、張玉貞(チャン・オクチョン)という宮女だった。若き日の張禧嬪である。 この年、粛宗の最初の正室だった仁敬(インギョン)王后が世を去っているが、すでに粛宗の心は張玉貞に向かっていた。 張玉貞は1659年に生まれた。宮中に奉職す…
韓国時代劇といえば、厳しい境遇の中で苦労しながら努力して成長する女性主人公を描いた傑作が多い。そんな作品の主人公となっていた女性の中から、とても有名な3人をピックアップしてみよう。 有名な3人! ◆長今(チャングム) 『朝鮮王朝実録』の記述に登場する伝説的な医女。16世紀前半、11代王・中宗(チュン…
朝鮮王朝の王の食膳には、超豪華な料理がズラリと並ぶのが通例だった。「食べきれないのに、なぜあんなに多くの品数を出すのだろうか」と疑問に思えるが、あれは食べるための料理ではなかったのである。それでは何のためなのか? とても小食だった国王 実は、王の食膳は市場に出ている食材のすべてを使うよ…
同情を集めた廃妃 廃妃となった主な王妃を見ていこう。 不運なのは、夫がクーデターで王位を追われたことで廃妃になったケースだ。 10代王・燕山君(ヨンサングン)の正妻だった慎(シン)氏、15代王・光海君(クァンヘグン)の正妻だった柳(ユ)氏が該当する。 彼女たちには尊号が贈られていないので、歴史的にも…
朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾にまで発展した崔順実(チェ・スンシル)スキャンダル。大統領が操り人形になっていたということで、国民の怒りが沸点に達したが、歴史を振り返ってみると、同じような事態になった時期があった。その中心人物は、朝鮮王朝の後期に女帝とした君臨した純元(スヌォン)王后である。 一族だ…
刺し身が好きなので、新鮮な魚介類を出す店を探してせっせと出掛けている。仲間と行ったときは舟盛りを注文する。いかにも刺し身が美味しく見えるように盛りつける店が増えた。たとえ刺し身そのものは大したことがなくても、演出効果を存分に発揮した舟盛りが出てくると、舌よりも先に目でまずは満足する。和食は、「盛りつ…
『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/星海社発行) 二千年にわたる韓国の歴史の全体像を簡潔に解説した『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』は、イラスト・写真・歴史資料を多用してわかりやすい構成になっている。 …
食べ物にまつわる習慣を見てみよう。韓国では誕生日にわかめスープを飲む習慣がある。これは鯨が子どもを産んだ後にわかめを食べることに倣った習慣のようで、韓国女性は今でも出産後2~3週間くらいはわかめスープを飲む。 韓国のゲンかつぎ 女性が出産後にわかめスープを飲む習慣が転じて、今では誕生日にもわかめスー…
会席の場では年長者が箸をつけるまで年下は食べない、というのは、年長者に対する礼儀作法のひとつである。年下の人間はたとえ料理の準備が整っていても、年長者が着席して箸をつけるまでは、じっと席に座っている。 客のもてなし方 もし年長者が食事の前に説教のひとつでもするようなことがあれば、年下の者は黙ってそれ…
「血は水より濃い」ということわざが示すように、家族の絆というものを大事に考える韓国では、両親や祖父母同様に兄弟も大切にする。学生時代には、兄弟で酒を酌み交わしたり、姉妹でショッピングに出かけたりすることも珍しくない。 友人同士でスキンシップ! たとえ兄弟が結婚してばらばらになっても、そ…