第92回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」。日本でも観客動員220万人超え、興行収入30億円突破と、日本における韓国映画の歴代興行収入記録を15年ぶりに塗り替えた。世界中でパラサイト旋風が巻き起こるなか、ポン・ジュノ監督と主演を務めたソン・ガンホが凱旋来日。
2月23日(日)に、東京・日本記者クラブにて来日記者会見が行われた。
会見冒頭、まずはアカデミー賞受賞、さらに日本での大ヒットを受けて、コメントした。
ポン・ジュノ監督:カンヌ受賞からオスカー受賞まで、非常におめでたいことでもあり、とても喜ばしいことでもあるのですが、これは私たちが最初から計画していたわけではありません。賞を目標に映画を作っていたわけではないので。受賞したことは非常に光栄なことではありますが、韓国だけでなくフランスやドイツ、アメリカ、イギリス、日本まで1年がかりで公開がずっと続いており、どの国の方も熱く反応してくださったので、それが何よりうれしく思っています。まず、北米で昨年10月に公開されたのですが、今年1月中旬のオスカーノミネートの発表がある前に、アメリカでの外国語映画トップ10に入ることができました。先に、アメリカの監督が熱い反応を示して下さった、それを受けてオスカーでもいい結果を得られたということに意味があるのではないかと思います。日本でも今年1月頭に公開されて、観客のみなさんが熱く反応してくれたことに感謝したいと思います。本当にこのような喜ばしいことになりましたことを、今回東京にまた来て、日本の観客のみなさんの関心に感謝をお伝えしたいと思っています。
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