俳優としてのヒョンシク(ZE:A)の活躍を振り返ってみる

今日は、俳優としてのヒョンシク(ZE:A)の活躍を振り返ってみたい。

韓国ボーイズグループ「ZE:A」のメンバーとして2010年にデビューしたパク・ヒョンシク。彼が俳優として活躍し始めたのは、2011年のミュージカル「オオカミの誘惑」から。翌年にはドラマ「愛の贈りもの~My Blessed Mom~」にも出演した。

韓国内で彼の知名度を高めた作品と言えば、2013年に放送されたドラマ「相続者たち」、そして2014年に放送された「家族なのにどうして~ぼくらの恋日記~」ではないだろうか。
「相続者たち」は日本でも言わずと知れた名作品。俳優イ・ミンホと女優パク・シネの共演、そして人気脚本家キム・ウンスクが担当するドラマということもあり放送前から話題であった。最終回の視聴率が25.6%ということからも、当時の人気をうかがえる。
「家族なのにどうして~ぼくらの恋日記~」は、家族の大切さを忘れた3姉弟に父親が“親不孝訴訟” を起こす一方で、登場人物のラブストーリー&人間ドラマが展開していく作品である。韓国では最高視聴率44.4%という驚異的な数字を記録し、その年のKBS演技大賞ではヒョンシクの相手役となった女優ナム・ジヒョンと共に「ベストカップル賞」を受賞した。

日本国内で彼の知名度を上げた作品といえば、ドラマ「花郎」と「力の強い女 ト・ボンスン」ではないだろうか。今ではもう実現しなさそうな豪華キャストが勢ぞろいした「花郎」。俳優パク・ソジュン、女優Ara、ヒョンシク、韓国ボーイズグループ「BTS」のV、韓国ボーイズグループ「SHINee」のミンホが出演した。新羅国王の親衛隊「花郎」として活躍した青年たちの奮闘や成長、恋愛模様を描いた青春ロマンス時代劇で、パク・ヒョンシクは「花郎」として日々訓練に励む1人として活躍した。

「力の強い女 ト・ボンスン」は、とんでもない怪力を持って生まれたト・ボンスンが、変わり者のゲーム会社CEOアン・ミンヒョクと正義感あふれる熱血刑事イン・グクドゥと繰り広げるラブコメディ作品である。ヒョンシクはゲーム会社CEOアン・ミンヒョク役を演じ、突然起きた自身への脅迫電話からボディーガードとしてト・ボンスンを採用し、そこから彼女の魅力に惹かれていくという役だ。この作品で彼は初のラブコメ作品に出演し、キュートで実は人なつっこいCEOを見事に演じきり、日本でも彼の人気が高まった作品である。

去年放送されたドラマ「ハピネス」では、近未来の都市で新型感染症により隔離されたマンション内で起こる階級間差別や陰険な心理戦を描いたスリラードラマに出演した。女優ハン・ヒョジュが演じる警察特攻隊員のセボムと、高校の同級生で親友のヒョンシク演じる刑事イ・ヒョンのラブストーリーも必見。除隊後初出演の作品となったが、この役を演じるためにアクションの練習を欠かさなかったと話した彼。ドラマを見ても、彼の一糸乱れぬアクションシーンは、とても見応えがあった。先が読めない展開に密室ミステリー、そして現代に似た「新型感染症」を題材にした本作は、最後までヒョンシクとハン・ヒョジュの相性が抜群で新鮮な題材と抜群の演技力で最後まで楽しく鑑賞できた。

そして最新作ドラマ「サウンドトラック#1」は、今話題の女優ハン・ソヒとタッグを組み挑んだラブストーリー。19年来の幼なじみが2週間限定の共同生活を送ることから始まる作品で、ヒョンシクはハン・ソヒ演じる作詞家ウンスに長年片思いを続けているカメラマン・ソヌ役を演じた。全4話の作品にも関わらず、ソヌがウンスだけに向ける柔らかくも暖かい表情、そして友情と恋の狭間で揺れ動く繊細な演技がとても印象的な作品。ディズニー+で配信された今作は、映像美も必見。

「サウンドトラック#1」の後の次回作は未定なものの、検討している作品もあるとのことなので近いうちにまた作品で会えると思われる。「ZE:A」は解散はしてないものの、ほぼ活動休止状態の今、彼は着実に俳優として大きな一歩を踏み出し続けている。この先、彼にはどんな作品が待っているのだろうか。
WOW!Korea提供

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2022.10.14