映画「正直な候補2」、情け容赦なく笑わせる「政治風刺コメディー」(クァク・ミョンドンのシネトーク)


シチュエーションコメディのタイトルを借りると、「どうにも彼らを止められない」が思い浮かぶ。 映画のタイトルならば、「情け容赦なし」が思い浮かぶ。 だから、「正直な候補2」は「真実のくちばし」を装着し、誰にも止められない彼らが情け容赦なく笑わせる映画だ。 第1弾に比べてさらに強力な爆笑弾を装着した「正直な候補2」は立法府から政府に舞台を移し、アップグレードされた政治風刺の面白さを与えてくれる。

ソウル市長選挙で落選し、倒産して失業者になったサンスク(ラ・ミラン)は偶然、海に落ちたある青年を救ったことがニュースに流れ、故郷で華やかな復帰の機会をつかむ。 カンウォンド(江原道)知事になったサンスクは、正直であればあるほど、底をつく支持率の前に再び「うそつき」に戻る。 その瞬間、運命のように「真実のくちばし」が訪れ、秘書室長のヒチョル(キム・ムヨル)まで加わり、次第に守勢に追い込まれることになる。

チャン・ユジョン監督はミュージカルで経験豊富な演出家だ。 「キム・ジョンウク探し」「兄弟は勇敢だった」「あなたが寝てる間に」で分かるように、彼女は絶妙なタイミングでテンポ良く進むコミック感覚とスピーディーな展開で韓国ミュージカルブームに一助した。 初めての作品である「キム・ジョンウク探し」がロマンチックコメディであることを除けば、以後の「ブラザー」「正直な候補」「正直な候補2」に至るまで全てコメディを前面に出した。 彼女はスピード感あふれるストーリーを繰り広げながら、人物が滑稽に壊れる過程を盛り込むのに特化した。
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2022.09.27