映画「正直な候補2」、情け容赦なく笑わせる「政治風刺コメディー」(クァク・ミョンドンのシネトーク)

ブラジル映画の原作から設定だけを持ってきて徹底的にチャン・ユジョン方式に直した「正直な候補」に続き、続編でも彼女の特技が遺憾なく発揮される。 特に真実だけを語る口を閉じさせるために倒れ、自爆し、封鎖するなどの一連の凄絶な努力はますます笑いの強度を高め、腹を抱えさせる。 サンスクがいきなりタイ語で演説したり、危機に陥ったヒチョルが突然舌を噛む場面などは爆笑の頂点を成す。

パク・ヒチョルと意外なライバル構図を形成する公務員テジュ役のソ・ヒョヌ、サンスクの悩みの種として登場する義妹マンスン役のパク・ジンジュ、冷たくて冷徹な悪役ヨンジュン役のユン・ドゥジュンに至るまで、新しく加わった俳優たちの演技バランスも欠点がない。 チャン・ユジョン監督は、主演女優全員にまんべんなく笑いのアクセントを与える。 最初はくすくす笑っていたが、後半になるほど爆笑させるリズム感も最上級だ。

「正直な候補2」は大爆笑の中で政治風刺の鋭さも隠しておいた。 第1弾の私学不正に続き、第2弾では建設不正と環境破壊に絡んだ企業家と公務員を前面に出し、韓国政治の慢性的な弊害を指摘する。 初心を失って堕落し、再び正直になるサンスクの成長映画としても遜色がない。 エピローグではさらに巨大なスケールの第3弾を予告する。 「正直な候補」シリーズは韓国政治風刺コメディの新しい歴史を作るだろう。

「正直な候補2」は28日に韓国で公開される。

WOW!Korea提供

2022.09.27