-雷遊役のミンスさんと二葉さんはどういう部分にこだわって演じようと思っていますか?
二葉:神様であることを重点に置くっていうよりは、人間になりたい気持ちと、全てが初めてという新鮮なまっさらな気持ちを作ることがすごく難しくて…。僕は人間だから知っているわけじゃないですか。それを全く知らないっていうリアクションをとったり、表情だったりセリフのトーンが難しくて、いまは稽古の中でいろんなパターンを試しています。あと、雷遊は漫画では背が高い、体の大きい人物なんですけど、僕自体そんな背が高くないんで、表現でどうやって大きく見せられるかっていうことを重点的にやっていますね。
ミンス:僕も同じ考えなんですけど、初めて人間の生活をするじゃないですか。だから、雷遊ってどんな風にどうやってしゃべるのか、何を不思議に思うのか、それを探しながら、自分なりの雷遊を作っていこうって感じで頑張っていますね。
-セリフの量はどうなんですか?
ミンス:ヤバイですよ(笑)。
インジュン:(雷遊は)1個のセリフがめっちゃ長い。
二葉:独白っていうか、自分の中で解決させるセリフというか。相手とのリターンでのセリフ量が多いっていうより、独白がけっこう多い役なんで、独白って難しいんですよね。自分1人で、空間をもたせないといけないし。そこはプレッシャーがあると思うし、言葉も難しいんで、ミンスはそこが難しいと思っていると思うんですけど。
ミンス:本番までできるかなぁ?
二葉:できるよ!
インジュン:でも、偉いなと思うのが、二葉君は役者として、自分たちより経験が多いじゃないですか。その二葉君も難しいっていうぐらいのセリフなんですけど、ミンスはそれを覚えて、噛んだり失敗したりもするけど、十分頑張って練習をしてきているなって感じるんで、隣でこの2人を見ていたら、失敗しても、褒めてあげたいなっていう部分がもっと多いんですよ。(ミンスに)落ち込むな、バカやろう!
ミンス:ハハハ。頑張ろう!
-もう通し稽古に入ったそうですね。
インジュン:通し稽古をやってから、感情の整理ができるっていうか、満足してきた部分もあるので、ちょっと余裕を持って、安心してもいいんじゃないかなっていうぐらいになっています。
-稽古場では、どなたがムードメーカーなんですか?
インジュン:もう全員が。
二葉:僕たち主要キャストだけじゃなく、ほかのキャストの方も、すごい真面目で、いい作品を作ろうと全力で挑んでいるんで、誰かが引っ張るとかじゃなく、みんな意識的に向上心を持ってやれているんじゃないなって思いますね
(5ページにつづく)