その推測を証明するかのように、ヨンピルの事務机にはトップフォトグラファーになったサムダルがカバーを飾った雑誌が置かれていた。
ソウルにいるサムダルに予想外の問題が起きた時も表には出さないが、こっそり記事を見て心配し、関心も見せたことがなかったソウル発令にも関心を持った。このように体は離れていたが、心だけはサムダルとずっと一緒だったヨンピルだ。
2話のエピローグで明らかになった彼の胸の痛い純愛は、一気に話題の名場面を誕生させた。サムダルを嫉妬していたアシスタントのバン・ウンジュ(チョ・ユンソ)の騒動で、業界で後輩を苦しめた写真作家として烙印を押されたサムダルは、そのため進行していたプロジェクトから退くことになった。パリのマガジンと一緒に行っていた展示会はオープンさえ出来ずに閉鎖された。サムダルの知人たちもみな、彼女から背を向けた。ところが、その展示会にヨンピルがこっそり訪れて芳名帳に名前を残したという事実が明らかになった。8年も連絡がなかったが、サムダルの後ろで黙々と守ってくれた唯一の人がまさにヨンピルだったのだ。息詰まるような感動を与えたヨンピルの純情に視聴者の心をときめかせた瞬間だった。