「イベントレポ」ジョン・ヨンファ(from CNBLUE)2年半越しのリベンジツアー開催 初披露曲、新アレンジ曲満載で、「もっと挑戦し続ける!」

ジョン・ヨンファ(from CNBLUE)がソロライブツアー『JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2020 “WELCOME TO THE Y’S CITY”』を開催。2020年にコロナ禍で延期となったツアーの2年半越しのリベンジを果たした。

2018年11月に除隊し、CNBLUEメンバーの除隊を待ちながらソロ活動をスタートさせたヨンファ。日本では2020年2月にソロ3枚目となるアルバム『FEEL THE Y’S CITY』をリリースし、アルバムを携えたツアーの振替公演が実に2年半ぶりに開催。9月13日の愛知・名古屋国際会議場センチュリーホールを皮切りに、9月22日の神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール、10月10日の大阪・オリックス劇場までの6公演が実施された。本稿では初披露曲、新アレンジ曲満載のソロライブツアー『JUNG YONG HWA JAPAN CONCERT 2020 “WELCOME TO THE Y’S CITY”』、22日・横浜公演昼回の模様をレポートする。

アルバムのオープニングを告げるビッグバンドの華やかなインスト曲「WELCOME TO THE Y'S CITY」にあわせて流れる映像の中の大きなドアが開くと、両手を拡げて迎えるヨンファ。その映像にシンクロするように黒いスーツを纏ったリアルのヨンファが手を拡げ、投げキスをしながら登場。「みなとみらい、準備はいいですか?」と会場を埋めたファンに問いかけると、アルバムのリード曲「The Moment」の軽やかなスウィング・ジャズの調べに乗せて「ヨコハマ、会いたかった!」とステージの端から端まで走り回り、笑顔でファンとアイコンタクトを交わすと、オープニングから会場は熱に包まれる。

「やっとですね……。やっとこの瞬間を迎えられました。長かったです。このツアーの直前にコロナの時代に入ってしまって……。でもこうやって皆さんに会えて、感無量です。(高層ビルを模した)ステージセットも2年半前に用意したもの。2年半、僕の家に置いておきました(笑)。そんなY'S CITYに皆さんをご招待いたします!」とジョークを交えた日本語のトークも冴える。

アルバム『FEEL THE Y’S CITY』は世界のさまざまな都市からインスパイアされた楽曲から、ヨンファの仮想都市<Y’S CITY>を作り上げた作品。ヨンファ自身も「今回のアルバムは本当に最高……、だけじゃなく、最高傑作!」と自信満々。「このアルバムは、僕にとっても新しい挑戦でした。僕がいない間にも皆さんに楽しんでもらえるように、入隊前に5曲の新曲を作って、除隊後にも新曲を作って、約3年ぶりにリリースしたアルバム。ソロアーティストであるヨンファを意識して作り、バラエティに富んだ最高の作品になりました。満足のいく一枚です」という。

ライブに関しても「アルバムの世界にリンクさせ、皆さんを楽しませられるヨンファの世界を作りたかった。アルバム同様、今までの最高傑作にしたい! 新曲だけでなく昔の曲もアレンジし、映像も新しく作った。皆さんと一緒にもっと最高なライブを作りたいです」という通り、ビッグバンド・ジャズを基調にしたアレンジが多く、前半にはウッドベースも用いられた。特に「Checkmate」は、激しいリズムのアップテンポのジャズアレンジでその印象をガラリと変え、中盤にはヨンファらしいロックなアレンジで会場が一斉に手を左右に振る「Melody」や、レゲエからロックに変化した「That Girl」、終盤にはこれまた新アレンジの「Mileage」など新しい顔を次々と見せてくれた。そして、「最高傑作とはいえ、今のところの最高傑作なので、これからCNBLUE含めて、もっともっと良い曲をたくさん届けます」という頼もしい発言も。

MCでは「2009年から日本で活動をしていますが、横浜の街を歩いたことがなかった。昨日初めて赤レンガ倉庫を歩いたり、ゴンドラに乗ってみて、とてもキレイで、もっと大好きになりました。中華街にも行きました。今日のライブ前には牛丼を食べて元気をもらったし、初日の名古屋でもご当地グルメを食べました」と、来日を楽しんでいる話や、「ダイエットをしました。昔のライブ映像を見たら痩せていて、希望やパッションのあるビジュアルだったので。今はビジュバクハツでしょ?」と言って会場を爆笑させるなど、日本語も絶好調だ。

そして本編の最後に「Fire & Rain」、「Livin’ It Up」、「Summer Dream」というスペシャルアレンジの3曲を届けると、「ありがとー、ヨコハマ!」と投げキスで締めくくった。

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2022.11.11