「取材レポ」チャンミン(東方神起)、BoA、テヨン(少女時代)、NCTらの圧巻のステージに東京ドームが揺れた!3年ぶりに「SMTOWN LIVE 2022:SMCU EXPRESS @TOKYO 」開催。

BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、NCT、aespaらSMエンターテインメント所属アーティストが一堂に会するビッグイベント「SMTOWN LIVE 2022:SMCU EXPRESS @TOKYO」が、8月27~29日の3日間にわたり東京ドームで開催され、のべ15万人の観客が来場した。

SMTOWN LIVEは2008年から世界の主要都市で開催され、日本での公演は2011年から始まり今回で10回目。コロナ禍の影響もあり2019年の開催から約3年ぶりのオフライン公演となった。久しぶりのオフライン公演ともあり、当初予定されていた27日と28日の両日公演は全席完売。29日の追加公演が決定し、3日間開催されることになった。本記事では、最終日の29日の公演をレポートする。
ライブ本編前には、SMエンターテインメントレーベルScream Records所属のRAIDENとGINZO、少女時代のヒョヨンことHYOのDJタイムが行われ、会場はすでに熱気で満ち溢れていた。
会場があたたまったところで、いよいよライブがスタート。現実世界と仮想世界の境界を超え、全世界を繋げるという列車“SMCU EXPRESS”がメインステージに到着、会場の緊張感も一気に高まった。そして列車の先端が開いていくと、車内の様子が徐々に見え始めた。

aespa
強烈なサウンド、カリスマ性溢れるパフォーマンスでファンを魅了!
SMTOWN LIVEのオープニングを飾ったのは、4人組ガールズグループaespa。1曲目は重くどっしりとしたビートと鋭く響くシンセサウンドが印象的な曲「Black Mamba」。ポイントとなる開脚ダンスや頭を振り回すダイナミックな振付で圧倒的なカリスマ性を放った。
1曲目を終えると、パフォーマンスの時のカリスマ性溢れる表情とは違った、あどけない表情を浮かべて明るくあいさつ。1人ずつ大型ビジョンに映し出されると、その可愛さに会場中が沸いていた。続いて、エネルギッシュな重低音ビートが会場に響くと、世の中を混乱に陥れた“Black Mamba”を探すためにKWANGYAに旅立つ世界観を描いた曲「Next Level」のステージへ。腕の振付がハングルの“ㄷ”(ディグッ)の形をしていることから名付けられた“ディグッダンス”も見どころだ。グルーヴ感のあるラップと力強い歌声でより一層パワフルな魅力を見せた。

NCT
会場が揺れるほどの熱狂の渦!
活動グループ、メンバーの数に制限のないNCTのステージは、会場が揺れるほどの盛り上がりを見せた。
WayV
まずは中華圏を中心に活動するWayV。メンバーのクンとテンは2018年の大阪で行われたSMTOWN LIVEに参加したことがあったが、WayVとして日本のSMTOWNに参加するのは今回が初めて。センターステージにメンバーが登場すると、客席からは思わず悲鳴が。「Kick Back(Korean version)」は、重々しいベースラインにフィンガースナップやハンドクラップサウンドといったノリ感のあるエッセンスが加わった中毒的なサウンドが印象的。落ち着いたトーンのフロウとエネルギッシュなボーカル、「Kick Back」と繰り返すフレーズが耳から離れなくなり、聴く者を陶酔の中へと誘う。メンバー1人ひとりがビジョンに抜かれる度に悲鳴の嵐が巻き起こった。歌い終わると、日本語で「皆さんに会えて嬉しいです」(クン)、「これからもたくさん皆さんに会いたいです」(テン)と再会を願うと、ファンも大きな拍手で応えていた。

NCT DREAM
WayVのステージの余韻に浸るまもなく、センターステージ近くの席から歓喜の悲鳴が漏れると、NCT DREAMが登場。日本初披露となる「Beatbox」では、明るく軽快なビートに観客も自然と体を動かし、メンバーの笑顔につられてファンも笑顔に。MCでマークは「SMC EXPRESSに乗って東京ドームにやってきました。今日は最終日ですね」と残念がりながらも、「最終日で寂しいけど最後まで楽しんでください」と投げかけ、続く「Hot Sauce」でさらなる盛り上がりを見せる。アフロビートのノリの良さと呪文を唱えるようなサウンドはまさに“ホットソース”のように刺激的で一度味わうと抜け出せなくなる。ビートに合わせて鳴る観客のクラップもさらに大きくなっていた。
NCT127
NCT127のステージで最初に披露した曲は「gimme gimme」。重みのあるビートが耳を奪うと、メンバーのダークでセクシーな魅力を放出。クールで色気のある眼差しのメンバーがビジョンに映る度に、会場が揺れるほどの盛り上がりを見せた。続いて、笛の独特な響きが印象的な「Sticker」は、強烈なベースラインにグルーヴ感のあるボーカルが魅力のヒップホップ・ダンスナンバー。ステッカーがくっつくような手の動きのポイントダンスもインパクト大。MCではユウタが「韓国で11か月ぶりに4枚目のアルバムがリリースされます。そちらも楽しみにしていてください」と告知し、新曲への期待感を高めた。

NCTのショウタロウ、ソンチャン、SMROOKIESのウンソク、スンハン、ショウヘイは、「Dream Routine」のダンスを披露。中でもショウタロウとソンチャンは、対照的な魅力を炸裂。ショウタロウがセンターに来ると、そこでキュートにウィンク、ソンチャンはセクシーバージョンでウィンクをして、エネルギッシュなダンスの中でも余裕のあるファンサービスを見せて会場を盛り上げた。

ドヨン、ジョンウ、マーク、シャオジュン、ジェノ、ヘチャン、ジェミン、ヤンヤン、ショウタロウが参加した「Universe(Let’s Play Ball)」では、エネルギッシュでパワフルなダンスパフォーマンスを見せ、NCTメンバー全員が参加した「RESONANCE」では、メンバーがめまぐるしく入れ替わりながらも、1人ひとりの魅力が伝わるような熱いパフォーマンスを見せてくれた。
この日一番に会場が大きく揺れたのは、テヨン&テンの「Baby Don’t Stop」のステージ。開演前からシズニ(ファンの呼称)の間で「本当に披露してくれるの?」と話題となっていた曲でもあったため、暗転のうちから2人の姿を確認したファンが歓喜の悲鳴を上げ、その悲鳴は大きさを増していった。この曲は中毒性のあるドラムとベースリフ、囁くように「Baby Don’t Stop」と繰り返すフレーズが印象的。2人がメインステージからセンターまで軽やかなステップで進んでいくと、途中で2人が向かい合ってテンがテヨンの顎に触れるような仕草をして、そのシーンに会場は大揺れ! 会場の熱気は一気に上昇した。2人のステージが終わっても、しばらくの間余韻に浸っているシズニも多かったはず。

エレガントでエネルギッシュなステージに心酔
Red Velvet
ワインレッドの照明で会場が照らされると、Red Velvetがセンターステージに登場。今年の4月にリリースした日本1stアルバム『Bloom』のリード曲「WILDSIDE」を全世界初披露した。歌詞にある「求める場所に到達するためにあきらめない自分を応援する」というメッセージをクールで魅惑的にパフォーマンスし、強い眼差しとセクシーな表情で会場を沸かした。アイリーンは「3年ぶりの開催になりましたが、恋しかったです」とReveluv(ファンの呼称)に会えなかった寂しさを伝え、ウェンディは「皆さんの応援がとっても大きな力となっています」と感謝の気持ちを伝えた。
公演後半では幻想的で不思議な世界観に惹き込まれる「Feel My Rhythm」も披露。優雅なストリングスサウンドに緊張感のあるトラップビート、柔らかな質感の歌声が調和し、聴く者を幻想的な世界へ誘った。

(2ぺージに続く)

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2022.09.14