韓国の新聞を読んでいると、朝鮮王朝時代が韓国で再評価されていると感じる。特に最近は朝鮮王朝に関する記事が目立つ。たとえば、王宮の復元、歴史的史料の発見、伝統行事の復活などが紙面を賑わせている。これは明らかに、韓国の人々が朝鮮王朝にノルタルジーを感じていることの表れなのか。 朝鮮王朝とは…
1998年10月に日韓パートナーシップ宣言が発表されてから30周年を迎えた。この宣言は、どのような背景で実現したのだろうか。日韓パートナーシップ宣言に至る過程を1980年代から振り返ってみよう。 1990年代に様々な問題が噴出 1987年6月、民主化抗争が韓国全土を巻き込んだ。 当時、…
韓国人の名前で代表的な例を言うと、現在の70代前半の男性は「永(ヨン)」という漢字が入った名前が多く、女性は「子(チャ)」という漢字を持った名前が多いようです。それは、なぜなのでしょうか。 繁栄への希望を感じる名前 韓国人の名前も、時代によってかなり違います。 韓国が日本の植民地支配か…
動員訓練では銃の撃ち方を復習する(写真=韓国陸軍公式サイトより) 韓国の芸能ニュースを見ていると、連日のように、芸能人が入隊したり除隊したりという報道がある。そうしたニュースに触れて、「除隊したら兵役が終わる」と考えてしまう人も多いことだろう。しかし、現実は違う。たとえ除隊しても、兵役はまだまだ続く…
1506年、暴君だった10代王・燕山君(ヨンサングン)は、高官たちによってクーデターを起こされた。そのとき、燕山君の異母弟とその妻は、どのような立場になったのだろうか? 側近に見捨てられた燕山君 クーデター派はまず、燕山君の異母弟にあたる晋城大君(チンソンデグン)の屋敷を訪ねた。燕山君を追放したあと…
康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社発行/2018年11月2日発売) 韓国時代劇は圧倒的な割合で朝鮮王朝時代の作品が多く、この王朝に対する理解が欠かせない。そんな要請に応えて発行されるのが『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の…
テレビ局には、毎日多くの問い合わせや抗議がある。それだけ、多くの人が見ているということなのだ。しかし、韓国の場合には、日本では考えられないような抗議がテレビ局に来ることがある。それは何だろうか。 先祖は裏切り者? たとえば、韓国時代劇に自分の先祖が出たとする。 とてもいい役だった場合は子孫もうれしい…
『七日の王妃』の主人公になっている端敬(タンギョン)王后は、わずか7日間だけ王妃になっていて、その後に廃妃(ペビ)となっている。なぜ、彼女は国王から離縁されなければならなかったのだろうか。 燕山君の異母弟 10代王の燕山君(ヨンサングン)は最悪の暴君だった。 王宮の中で酒池肉林に明け暮れ、官僚を大虐…
韓国映画の『1987』は、日本では『1987、ある闘いの真実』という邦題で2018年9月に公開されて好評を博した。この映画は1987年に韓国で起こった「6月民主抗争」を描いている。当時の時代背景を見てみよう。 ソウル大学生の拷問死 韓国は1970年代から1980年代にかけて、民主化を弾…
韓国の結婚式は日本から見ると「異例」です。基本的に招待状は出さず、電話やメール、友人を通しての伝言などで参列者が集まるケースが多いのです。したがって、新郎か新婦の知り合いであれば、誰でも出席できます。ご祝儀もお金で出す人もいますが、プレゼントを渡す人も多く、高価なものなら友人との共同購入でも構いませ…