写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 1623年、光海君(クァンヘグン)はクーデター軍につかまって廃位となった。クーデターを指揮した王族は光海君に代わって新しい王に即位した。それが16代王の仁祖(インジョ)であった。彼が起こしたクーデターには正当性があったのだろうか。 荒廃した国土の復興 クーデタ…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 仁穆(インモク)王后は、娘の貞明公主(チョンミョンコンジュ)の幸せを願いながら1632年に48歳で亡くなった。このときから、貞明公主を支援していたはずの16代王・仁祖(インジョ)の態度が変わってきた。それによって、彼女はかなり辛い立場に追い込まれていった。 呪…
現在の中国東北部は、かつて満州と呼ばれていた。古くからこの地域に定住していた民族が「女真」であり、古代から様々な国家を作ってきた。そういう歴史の中で、16世紀末に挙兵して女真の諸族をまとめあげたのがヌルハチである。姓は愛新覚羅(あいしんかくら)。彼は、1616年にいわゆる後金を建国した。 明を破った…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 1637年1月、清の大軍に攻められて敗北した朝鮮王朝は、16代王・仁祖(インジョ)が屈辱的な謝罪をして滅亡を免れた。しかし、昭顕(ソヒョン)世子を初めとして仁祖の3人の息子が人質として清に送られた。その昭顕世子が人質生活を終えて母国に帰ってきたのは1645年2…
朝鮮王朝の27人の国王の中で、在位期間が極端に短い4人を選んでみた。それは、定宗(チョンジョン)、端宗(タンジョン)、睿宗(イェジョン)、仁宗(インジョン)である。果たして、どれほど在位が短かったのか。 4人の短すぎる在位 まずは、2代王の定宗(チョンジョン)だ。 在位は1398~14…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 1636年12月、朝鮮王朝は中国大陸の清に攻められた。強大国の攻撃は凄まじく、都は陥落寸前となった。そのとき、貞明公主も漢江(ハンガン)の河口の近くの江華島(江華島(カンファド)に避難しようとしたのだが……。 称賛された王女 貞明公…
写真=韓国SBS『ヘチ』公式サイトより NHK・BSプレミアムで日曜日に放送されている『ヘチ 王座への道』。このドラマで主役のチョン・イルが演じているのが後の21代王の英祖(ヨンジョ)だ。この国王は、1762年に起きた大事件で有名だ。果たして、そのときに何が起こったのか。 …
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 1623年、16代王・仁祖(インジョ)は、15代王・光海君(クァンヘグン)からクーデターで王位を奪った。有能な王の登場を予感させた仁祖だが、即位してからは失態が目立つようになった。1624年、クーデターの功臣・李适(イ・グァル)を冷遇したことによ…
写真=韓国SBS『ヘチ』公式サイトより NHK・BSプレミアムで日曜日に放送されている『ヘチ 王座への道』。このドラマで主役のチョン・イルが演じているのが後の21代王の英祖(ヨンジョ)だ。この国王は、1762年に起きた大事件で有名だ。果たして、そのときに何が起こったのか。 写真=韓国S…
『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが演じたイ・ヨンは実在していた。それはまさしく孝明(ヒョミョン)世子のことだ。彼は、23代王・純祖(スンジョ)の長男として、1809年に生まれている。 ドラマと史実の違い 孝明世子は、18歳のときに代理聴政(テリションジョン/摂政のこと)を行なって成果…