【時代劇が面白い】あまりに在位が短すぎた「悲劇の四大国王」!

朝鮮王朝の27人の国王の中で、在位期間が極端に短い4人を選んでみた。それは、定宗(チョンジョン)、端宗(タンジョン)、睿宗(イェジョン)、仁宗(インジョン)である。果たして、どれほど在位が短かったのか。

 

4人の短すぎる在位
まずは、2代王の定宗(チョンジョン)だ。
在位は1398~1400年。初代王となった李成桂(イ・ソンゲ)の二男・芳果(バングァ)のことであり、父の王位を継いだが、実権は弟の芳遠(バンウォン)に握られて、独自の王政をできなかった。1400年に芳遠によって強制的に退位させられて、以後はひっそりと暮らした。
次に、6代王の端宗(タンジョン)。

在位は1452~1455年。5代王・文宗(ムンジョン)の長男として、わずか11歳で王となる。1455年、叔父の世祖(セジョ)に脅(おど)かされる形で王位を譲らされ、上王となるも権限はなかった。復位の動きを警戒した世祖は端宗を庶民に降格させた後、1457年に殺害した。在位だけでなく命も短かった。
三番目が8代王の睿宗(イェジョン)だ。
在位は1468~1469年。7代王・世祖(セジョ)の二男だが、世子だった兄が19歳で早世したのにともなって、世祖が世を去ったあとに即位した。

しかし、兄と同様にわずか19歳で急死した。あまりに在位が短かったので、なんの政治的業績も残せなかった。
最後は12代王の仁宗(インジョン)である。
在位は1544~1545年。11代王・中宗(チュンジョン)と章敬(チャンギョン)王后との間に生まれたが、母が出産後すぐに亡くなったので母の愛を知らずに育った。在位わずか9カ月で急死したが、継母の文定(ムンジョン)王后によって毒殺された疑いがきわめて高い。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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コラム提供:チャレソ

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2020.02.12