写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 貞明公主は夫の洪柱元(ホン・ジュウォン)との間に7男1女をもうけた。息子たちは立派に出世していった。一方、54歳で世を去った仁祖(インジョ)の後を継いで息子が17代王・孝宗(ヒョジョン)として即位した。 愛する夫との別れ 孝宗の後、…
1637年1月、朝鮮王朝は大軍で攻めてきた清に敗北し、16代王・仁祖(インジョ)は清の皇帝の前で土下座のように謝罪した。史上最悪の屈辱で、以後も朝鮮王朝は清に服従を強いられた。 人質となった王子たち 朝鮮王朝は清に莫大な賠償金を取られた。そればかりではなく、仁祖の3人の息子が清の人質と…
NHK・BSプレミアムで毎週日曜日午後9時から放送されている『ヘチ 王座への道』。主役のチョン・イルがヨニングン(延礽君)を演じている。このヨニングンは1724年に21代王・英祖(ヨンジョ)として即位する。 英祖はなぜ息子を? 朝鮮王朝で英祖といえば、1762年に起こった大事件で有名である。 それは…
『七日の王妃』の主役となっているのは端敬(タンギョン)王后だ。彼女は廃妃(ペビ)になってしまったのだが、その後に復位させるという話もあった。しかし、それがなぜ実現しなかったのか。 廃妃の理由 『七日の王妃』は、端敬王后をめぐって異母兄弟同士が確執を繰り広げるドラマだ。その異母兄弟というのは、燕山君(…
時代劇『トンイ』のメインキャストの4人は、主人公のトンイこと淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)、19代王の粛宗(スクチョン)、粛宗の正室の仁顕(イニョン)王后、そして、悪女として名高い張禧嬪(チャン・ヒビン)である。 1680年から1689年まで 『トンイ』の主要な登場人物の年齢を見てみよう。 淑嬪・崔…
燕山君(ヨンサングン)といえば10代王となった人物で、朝鮮王朝27人の王の中で最悪の暴君として知られている。彼は、いったい何をしてそう呼ばれるようになったのだろうか。 暴君の誕生 燕山君は、9代王・成宗(ソンジョン)の長男として1476年に生まれた。母親は斉献王后(チェホンワンフ)だが…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 光海君(クァンヘグン)と言えば、朝鮮王朝の15代王となった人物で、10代王・燕山君(ヨンサングン)と共に暴君と言われていた。その一方で光海君を名君として見る動きもある。いったいどういうことなのだろうか。 王となった光海君 光海君は、…
貴人(キイン)というのは、側室に与えられる二番目に高い品階のことである。最終的に貴人まで昇格した趙氏(チョシ)は、仁祖の長男夫婦に対してどれほどの悪事を働いたのだろうか。 失意の仁祖をなぐさめた側室 仁祖(インジョ)が統治していた1636年12月、清が10万を越える兵力で攻めてきた。 …
NHK・BSプレミアムで日曜日に放送されている『ヘチ 王座への道』。このドラマで主役のチョン・イルが演じているのが後の21代王の英祖(ヨンジョ)だ。この国王は、1762年に起きた大事件で有名だ。果たして、そのときに何が起こったのか。 怒りの国王 1762年5月22日、思悼世子(サドセジャ)の下で働く…
英祖(ヨンジョ)は1776年3月4日に82歳で世を去った。後を継いだのが孫の正祖(チョンジョ)である。ドラマ『イ・サン』の主人公だった人だ。正祖は3月10日に慶熙宮(キョンヒグン)で即位式を行なった。 震え上がった重臣たち 即位した直後の正祖は、重臣たちを前に堂々とこう言った。 「嗚呼(ああ)! 寡…