イ・ジュンギ、感情が欠如した人物を演じて深い共感を導く「悪の花」

 

こうして、視聴者が先天的に感情共感能力が欠如したド・ヒョンスを愛さざるを得なくしたのは、俳優イ・ジュンギの演技力があったからだ。序盤のあたたかいペク・ヒソンと冷たく恐ろしいド・ヒョンスを自在に移動する演技力にも驚くが、彼の真価はド・ヒョンスの正体が徐々に明らかになるにつれてより一層光を放った。


イ・ジュンギは、愛という感情を感じることができなかったド・ヒョンスが、チャ・ジウォンに会って変化する様子を表情だけで完ぺきに表現した。初めて感じる感情への戸惑い、不安、恐怖から彼女に対する真心まで、複合的な感情を顔の表情だけで表現する彼の姿は、視聴者を自然にリードしてド・ヒョンスに同化させたのだ。

イ・ジュンギの感情演技で誕生したド・ヒョンスは、最高のキャラクターだという賛辞を引き出しながら無感情症のキャラクターの歴史を新たに書き換えた。繊細な感情表現で立体的なキャラクター作りに成功しながら「悪の花」に感動まで与えているイ・ジュンギ。今回の作品を通じて「信じて見る俳優」として限界のない演技力を証明している彼に、多くの関心が注がれている。
イ・ジュンギ主演のtvN「悪の華」は、毎週水木夜10時50分に韓国で放送される。

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2020.09.01