提供=EMKミュージカルカンパニー

 

「エリザベート」の苦しい生涯をにスポットを当てて、「死」との絡み合った関係を見せながら舞台上はずっと緊張感が流れていた。憂鬱な雰囲気が続く中でひと時でも肩の力を抜いて笑うことができるのは、ルキーニ役の俳優カン・ホンソクのおかげだ。

彼は、エリザベートと「死」の話を語る解説者として舞台を離れない。流れが壊れる暇がないほどに観客を優しくリードする。突然客席から登場して笑いを与え、狂気とジョークを自由自在に出入りしながら「エリザベート」を生かしていく。多様な感情を表現するルキーニを大げさでも退屈でもないキャラクターで演じ切り、感嘆するほどの歌唱力もすぐれていた。

結末に向かっていくほどキャラクターとひとつになったキム・ジュンスとカン・ホンソク、キム・ソヒョンの息の良さが著しく引き立った。彼らが湧きあがるほどの感情を吐き出す瞬間は、荒々しいが観客の心に語りかけた。

一方、「エリザベート」は、来年2月10日までブルースクエア・インターパークホールで公演される。

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