劇に味を加える「死」というキャラクターが何より重要だが、キム・ジュンスはともすれば浮いてしまいやすい雰囲気を持つ簡単ではないキャラクターを彼なりの表現とこれまでの経験を溶かし込んで演じ、全体をリードした。
キム・ジュンスは、「エリザベート」の韓国初演から参加した。初演の時も「死」の役を引き受けて、「第18回大韓民国ミュージカル大賞」で「主演男優賞」も受賞した。翌年、「エリザベート」のアンコール公演でもその技量を発揮した。2010年の「モーツァルト」など多くのミュージカルに出演しながら個性の強いキャラクターをたくさん引き受けたが、その中でも「エリザベート」の「死」は観客がすぐにキム・ジュンスを思い浮かべるほどに強烈だった。
また帰って来たキム・ジュンスは、欠点を探し出せないほどの歌唱力と演技で観客の心を再び満足させた。彼が登場するたびに雰囲気がうら寂しくなって、冷ややかな気運が漂った。キム・ジュンスは、皆をあざ笑うかのような悪辣な表情で観客を釘付けにした。「エリザベート」(キム・ソヒョン)を見つめる切なくて嫉妬に満ちた目つきなどで、劇の流れと作品が伝えるメッセージを逃さなかった。多くの観客がキム・ジュンスが表現する「死」を最高だと評価する理由だ。
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