自身のツアーの合間を縫って会場に登場した SKY-HI は、「Tyrant Island」でマシンガンのごとく繰り出されるフロウでオーディエンスを圧倒させてから、バック DJ のサウンドに乗せ「Name Tag」になだれ込む。そのまま「Walking on Water」へと続くと、「音楽好きな人、手のひら見せてくれ!」を合図にフロアからは無数の手が上がり、会場は SKY-HI の独壇場に。「この曲で賞を獲れて嬉しいです」と最優秀ヒップホップビデオ賞受賞への喜びを噛み締めながら、受賞曲「Marble」へ。ジャジーなトラックとエモーショナルなフロウが絡み合うこの曲に、客席からは盛大な拍手が送られた。
5 組目はこの 6 月に「MTV Unplugged」に出演したばかりの Little Glee Monster。黒を基調としたシックな衣装の 5 人は、息のあったハーモニーが印象的な「だから、ひとりじゃない」、「世界はあなたに笑いかけている」の 2 曲で会場の空気を掌握。また、海外からのスペシャルゲストであるアン・マリーは、マシュメロとのコラボナンバー「Friends」でオーディエンスを熱狂させる。セクシーな出で立ちでステージの端から端まで動き、観客に手を振る彼女はそのまま「2002」へと続けると、曲の途中で E-girls の面々がダンサーとしてパフォーマンスに加わり、この日だけのスペシャルコラボレーションで会場を沸かせた。
VMAJ ならではの特別なステージを堪能したあとは、マルチな才能を発揮する DEAN FUJIOKA のライブに突入。ダークなエレクトロサウンドが印象的な「Echo」では、ピアノを奏でながら時に力強い、また時に気だるい歌声を響かせる。続く「Hope」ではスペーシーなオルタナティヴサウンドを背に、落ち着いたトーンのボーカルで彼ならではの世界観を作り上げていった。
(8ページに続く)