本作では、アイドルを辞め、単身渡米の後、本物の歌手になるため、オーディション番組に挑戦していた中、番組プロデューサー殺害の容疑で刑務所に入れられてしまう日本人リュウ役を演じる主演のカラムが、安定したセリフ回し、見事な歌唱力、ダンスパフォーマンスで目をくぎ付けにするのはもちろん、ラッパーとしても活動するサム役SHUNの本格ラップ、ライタ・カワイ役を演じる加藤良輔の優しく包みこむようなバラード曲、グニョン役・碕 理人の自身の想いをぶつけたロックな曲など、キャスト全員が歌って踊る華麗なステージも見どころだ。
さらに、客席に降りてパフォーマンスをするシーンもあるため、間近でその熱量が感じられるのもうれしい。
ゲネプロ終了後には、ステージ上でフォトセッション、そしてキャストによるあいさつが行われた。キャストによるフォトセッションが終わってから、その列に合流した演出の錦織一清は、「平均年齢がグッと上がりますね(笑)」と会場を和ませた後、「ことしは梅雨明けの早い中、すごい暑い最中に、およそひと月間、稽古をしてきました。実はこのゲネプロが、初めて舞台の通し稽古を見る日となったので、きょうを楽しみにしていました」と明かした。
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