■劇中で一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。
一番印象に残っているシーンは、ヨンジュが教会の礼拝堂で旦那の家族に「私を誰だと思っているの!」と大暴れするシーンです。当時は「これ大丈夫かな?」と心配していましたが、台本通りに演じただけなのに思ったより良いシーンになっていて、視聴者の方々にもスッキリしていただけたようです。実は裏話があって、「ペッペ!」と唾を吐きながら「自分の顔に唾吐いて何が悪いのよ!」と言うシーンで、実際に先輩方の顔に唾が飛んでしまい、リアルな反応がそのまま映っていたのを覚えています。撮影が終わった後、しっかりと謝罪しました。
■逆に、大変だったシーンもあれば教えてください。
山で土に埋められるシーンがあったのですが、撮影時の季節とドラマ内での季節に差があったので、暑い季節に長袖を着て撮影しました。暑い中、スタッフと一緒に山で苦労しながら撮影した記憶があります。
■明るくエネルギッシュなドラマでしたが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたでしょうか?
現場の雰囲気はとても和気あいあいとしていました。実際に役者たちの相性が良すぎて撮影が終わってほしくないと思うくらいでした。役者同士で仲が良いと現場に行くのが楽しいのですが、「ワン・ザ・ウーマン」はまさにそのような現場でした。早く撮影に行きたくて、役者たちが来ると嬉しくて、とても楽しかったです。私はほとんどのシーンに登場するので、今日はどんな方と共演するのかなといつもわくわくしていました。
■ヨンジュのクルクル変わる表情と予想外の行動は、多くの視聴者を笑顔にしたと思いますが、コミカルな演技をする際に気を付けていることなどは何かありますか?
実は、コミカルな演技はとても難しいです。演じる自分たちだけが面白いんじゃないかと不安になりますし、実際に放送されるまではとてもドキドキします。「ワン・ザ・ウーマン」の強みは、スカッとした痛快さだと思ったので、その点を生かせるように心がけました。
■チョ・ヨンジュとカン・ミナどちらの方がご自身に似ていますか?
チョ・ヨンジュに似ていると思います。
■法律用語にフランス語、ベトナム語まで、難しいセリフが多くあったと思いますが、セリフを覚える秘訣や自分なりのルールはありますか?
最初はフランス語・ベトナム語がとても難しかったです。特にベトナム語は、果たして自分が声調まで覚えて、演じることができるだろうか?と心配でした。そんな意味では「ワン・ザ・ウーマン」は新たな挑戦が多くありました。撮影に入る前はずっと練習していました。特にフランス語やベトナム語は撮影前に先生に習って、口になじむよう何か月も練習しました。何度も繰り返しながら暗記して、本当に練習あるのみでした。実は前作の撮影が終わったほぼ一週間後に、「ワン・ザ・ウーマン」の撮影に入らなければいけないスケジュールだったので、その一週間はほとんど家にこもってご飯を食べるか、台本を読むかの生活を送っていました。
■本作はイ・ハニさんにとってどんな作品として残りましたか?
とある方が「ここ数年、声を出して笑ったことがなかったけど、『ワン・ザ・ウーマン』を見て何年かぶりに声を出して笑った。ありがとう」と言っているのを聞いて、とてもうれしかったです。コメディというジャンルは、最も予測不可能で1番恐れているジャンルでもあります。なので、放送される直前まで視聴者の方々の反応はどうだろうかと不安な気持ちでいっぱいでした。ですが、たくさんの方々が「ワン・ザ・ウーマン」を楽しく見ていただいたようで、とてもありがたい気持ちでいっぱいの大切な作品になりました。
■本作の見所を教えてください。
いろいろな演技を見られると思います。基本的にコメディですが、一人二役なのでチョ・ヨンジュとカン・ミナとの温度差も楽しんでいただけると思います。ヨンジュは、アクションシーンや様々な出来事に立ち向かっていくので、ヨンジュを通じて痛快さとスカッとした気分を感じていただけたら嬉しいです。
■イ・ハニさんは強く美しくかっこいい女性というイメージで多くの女性が憧れる存在ですが、スタイル維持の秘訣などあれば教えてください。
運動をすることです。特に役者は体が財産なので、体力管理は必須です。運動をしたくない時は、貯蓄をしていると思いながらやっています。自分の体を鍛えることで、役者として、人間として、貯めたものを使える日がいつか来るのだと思っています。
■続々と作品に出演してらっしゃいますが、イ・ハニさんの健康管理方法やストレス解消方法など何か秘訣があれば教えてください。
いろいろな運動をしていますが、その中でもヨガで心身を鍛え始めてから、体の回復が早くなったのを感じました。それから、自分の体質に合った健康食品を食べたり、お茶を飲んだりするのも好きです。
■日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「ワン・ザ・ウーマン」を楽しんでいただき、ありがとうございます。これからも素晴らしい演技で皆さまの愛情にお応えします。本当にありがとうございます!
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