「個別インタビュー」チョン・イル『高速道路家族』は自分の限界を試す挑戦。ギウを演じて自信がついた

ギウ役で新境地を切り開いたことで、さまざまな作品のオファーがきているというチョン・イル。今後どんな姿を見せてくれるのか、楽しみなところだ。ここで「高速道路」と言えば、「旅行者が多く利用する道路」ということで、休みが取れたらどこに旅行しに行きたいかを聞いてみると「最近は海外に行くことが多かったですし、また来月も海外を回らなければならないので、当分の間は旅行をしたいというよりかは、早く仕事をしたいという気持ちでいます」と演技への情熱を見せつつも、「もし、次に旅行をするのであれば、まだハワイに行ったことがないので、ハワイに一度行ってみたいと思います。少し静かな場所に行って、何も考えずに休みたいと思います」と答えてくれた。また、旅行をするときは計画的にするのかも聞いてみると、彼は「僕は飛行機のチケットだけを取って行くので、計画をしっかり立ててから行くタイプではありません。でも、その時によって違うと思います。家族と一緒に行く時は計画を立ててから行きますし・・・。それ以外はオープンな感じで自由な気持ちで旅行を楽しみます」と答えくれた。


「高速道路家族」に出演したことで、これまでの爽やかな優しい役のイメージは残しつつ、破格的なキャラクターも演じられることができる俳優として証明できたチョン・イル。映画のラストに流れてくるOSTの「歩いてみると」という曲の「一歩一歩 歩いてみる 歩いてみたらいつかわかるでしょうか」という歌詞も印象的。その曲にちなみ、今後のチョン・イルの俳優人生の歩みについても聞いてみた。
「20代の頃は心残りに思うこともたくさんありましたし、焦る気持ちもあって、思い通りにできなかったことも多くて不確実な未来に不安なこともありました。今でも不安がないわけではありませんが、20代の時よりは心に余裕ができて、世の中を受け入れ柔軟に対応できるようになったと思います。常に一日一日を感謝しながら生きて、これから新しく演じる作品に対して最善を尽くし、もっと成長していく俳優になっていくのではないかと思います」。

「人生は選択の連続」究極の2択Q&A
Q1 タイムマシーンがあったら、過去と未来のどちらに行ってみたい?
「過去です。これまでに後悔したことがあることをまたやり直したいこともありますし、懐かしいと思って戻りたいとい気持ちもあります。なので、過去に戻ってみたいです」。
Q2 好きなだけ手に入れられるなら、時間とお金のどちらを選ぶ?
「時間です。一日、一日がとても早く過ぎて行くので、みんな似たような気持ちではないでしょうか」。
Q3 生まれ変わるなら男と女どちらを選ぶ?
「男(笑)! 特に女性になりたいとは思ったことがないので(笑)」。
Q4 一年中冬か一年中夏かどちらを選ぶ?
「僕は夏です。寒いより暖かい方が好きなので」。
Q5 速く記憶できる能力と速く動けるようになる能力ならどちらを選ぶ?
「速く記憶できる方です。それが良いと思います。あまり記憶力が良くない方なので(笑)。セリフは覚えられるのですが、それ以外はあまり覚えられなくて・・・」。
Q6 言葉が全く通じないところにひとりでずっと暮らすのと、無人島に誰かひとりだけ連れて行けるのならどちらを選ぶ?
「無人島に誰かひとりだけを連れて行く方を選びます。誰を連れて行くかまでは・・・考えていませんでしたが・・・(笑)」。
Q7 日本語が話せるけど聞き取りができないのと、日本語はすべて聞き取れるけど話せないのならどちらを選ぶ?
「『日本語はできるけど聞き取りができない』を選びます。僕は相手の目を見るだけで、相手が何を伝えたいのかが大体わかるので、日本語を流暢に話せるようになりたいです」。
Q8 日本のファンと一緒に温泉旅行をするのとキャンプをするならどちらを選ぶ?
「キャンプをしたいです。キャンプをすればもっと真摯に向き合って話すことができると思いますし、長い時間一緒にいることができると思うので」。
-- ハワイでファンとキャンプをするのも良いですね。では最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
チョン・イル:ハハハ(笑)。はい、皆さんに『高速道路家族』という作品でご挨拶することになりました。この作品は家族の意味について改めて考えさせられる作品であり、これまでに見ることの出来なかったチョン・イルの姿を見ることができます。ですので、期待していただきたいですし、韓国で観てくれた方もいると思いますが、日本で日本語の字幕も付いて全国の劇場で公開されています。時間があれば劇場まで足を運んでいただき、映画を観ていただけると幸いです。

『高速道路家族』 2023 年4 月21 日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開全国順次公開中
<STORY>
「財布を失くしてしまったので、2 万ウォンだけ貸してくれませんか?」
テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3 人の家族。彼らは、高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2 万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出る。ヨンソンは残されたギウの妻ジスク(キム・スルギ)と子供2 人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことに。何不自由のない生活を送るジスクと子供たち。そんな家族をギウは取り戻そうとするが…。相反する二つの家族の出逢いがとんでもない結末を迎えることとなる。

配給:AMG エンタテインメント
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公式サイト:https://kousokudouro-kazoku.jp

作品概要
監督・脚本:イ・サンムン
音楽:イ・ミンフィ 『ひと夏のファンタジア』『最善の人生』
美術:ソン・ソイル 『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』
出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン、ソ・イス、パク・ダオン
2022 年/韓国/韓国語5.1ch/128 分/英題:Highway Family/字幕翻訳:具美佳/G 指定

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2023.04.30