「ドリーム」は2019年にクランクインし、新型コロナウィルス感染症(新型コロナ)を経て4年ぶりに公開される。公開前まで撮影中断など紆余曲折を経ただけに、「ドリーム」が世に出るという事実自体にときめきを感じると話した。パク・ソジュンは「良い評価でも悪い評価でも作品をする俳優たちは観客や視聴者の方々に会ってこそ得られるエネルギーがある職業」として「実際、僕はこれまで休んだことがない。撮影を本当にたくさんして、いつも仕事をしていたのに新型コロナなどの影響で作品が世の中に出ないので停滞した感じを受けた。反応を受けてこそエネルギーを得られるのにずっとたまっているような息苦しい気分がした。その期間、ひとりで劇場を訪れた。1日も早く良くなることを願う心で映画を応援した」と告白した。また「幸いにも、ついに公開日が来て観客に会うことができる。評価以上に、結果物が世界に出てくること自体が僕をはじめとするチームのすべてのメンバーに大きな意味がある」と強調した。
ホンデというキャラクターを演じた過程も説明した。パク・ソジュンは「イ・ビョンホン監督は、最大限キャラクターが観客たちに『しがなく』見えたらいいと言われた。僕が普段から口調が遅い方だが、約1.5倍速いスピードでセリフを駆使しなければならなかった。セリフのリズムまで生かさなければならなかったので簡単な作業ではなかった」と撮影当時を振り返った。
「ドリーム」を通じてホームレスワールドカップイベントの深い趣旨に共感することになったとも伝えた。パク・ソジュンは「実際の大会に出場された監督にホームレスワールドカップのルールについて少し尋ねた。ホームレスの方ができるだけゴールをたくさん入れられるように機会を作ってあげるイベントだった。ボールを転がしてゴールを入れる機会をたくさん与えることで『あなたもできます』『目標をもってもいい』という希望を与える趣旨だという。その話を聞いて、この作品がより意味深く感じられた」と説明した。
しかし、すぐに過酷な訓練のために再び「ボール」をつかみたいという考えはすっかり消えたと告白して笑わせた。パク・ソジュンは「ボールでする全てのシ-ンが一番たいへんで、どんな感情シーンよりも難しかった。そういう点で、今後丸いものは避けなければならないと考えた」と率直な心境を伝えた。