「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.174「奇想天外なパク・ソジョュン」

写真=映画振興委員会

オリンピックの放送はまったく見ていないが、NHKのBSプレミアムは通常の編成が多いようだ。日曜日には『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』を見てパク・ソジュンの演技を堪能している。

彼の旧作を見る

『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』は新羅(シルラ)時代の青年育成組織で奮闘する若者たちの物語だが、パク・ソジュンは田舎から出てきて都会で荒々しい個性を発揮する主人公を演じている。
いつもながら、パク・ソジュンが演じるキャラクターはキラリと光っている。彼は決められた枠から自らはみ出す役で力を発揮する俳優であり、この『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』でもスケールの大きい存在感を見せている。
といっても、このドラマは5年ほど前の旧作だ。以後も彼の活躍は目立っており、とりわけ、昨年大ヒットした『梨泰院クラス』は今でも部分的に繰り返し見ていて決して飽きない。特に、名場面で見せるパク・ソジュンの力感あふれる演技に心を動かされている。

そうかと思えば、ラブコメの『キム秘書がいったい、なぜ?』にも視聴タイムの照準を合わせて、彼が扮した主人公の笑える場面を再び見たりしている。
そんなふうに、パク・ソジュンの旧作は、何度も繰り返し見られるところが面白い。それはやはり、パク・ソジュンが演じたキャラクターが奇想天外だからだ。そういう意味でも、彼は玉手箱をたくさん持った俳優だと言える。
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2021.07.31