百済(ペクチェ)の聖王(ソンワン)の使者が来日して、欽明天皇に釈迦仏の金銅像と経論などを贈呈した。仏教の受容をめぐって、政権を支える2大勢力が対立した。 捨てられた仏像 欽明天皇は蘇我氏と物部氏の間をとりもちながらも、やや蘇我氏寄りの判断をした。 「稲目に授けるゆえ、試しに拝んでみたら…
朝鮮王朝では、王家を揺るがす大事件があまりに多く起こっている。その最たるものが、王位継承をめぐる骨肉の争いである。王族同士の熾烈な闘いをここで改めて振り返ってみよう。 まずは「王子の乱」 朝鮮王朝は王を頂点とする中央集権国家なので、王が誰になるかによって王族や官僚も立場がガラリと変わっ…
古代の朝鮮半島で、高句麗(コグリョ)の南下政策が過激になったのが5世紀の後半だった。475年、高句麗軍の兵3万は百済(ペクチェ)の都であった慰礼城(ウィレソン/現在のソウル近郊)を激しく攻めた。 475年が転換期 百済の21代王・蓋鹵(ケロ)王は落城寸前に数十騎の供を連れて城門を出て西に逃れようとし…
写真=Pan Entertainment 日本で韓流ブームが根付くきっかけになった『冬のソナタ』が韓国のKBSで初めて放送されたのが2002年1月14日である。今年で20周年を迎える。この節目の時期に改めてこのドラマについて考えてみよう。 珠玉のタイトルバック ユン・ソクホ監督は2000年に『秋の童…
『日本書紀』の記述によると、応神天皇の時代に百済(ペクチェ)から来日したのが王仁(わに)と言われている。日本に「論語」と「千字文」を持ち込んだそうで、これをもって、漢字と儒教を日本に伝えたのが王仁と称されている。 七支刀 王仁は、日本の文化史上に大きな影響をもたらした大人物だが、生没年は不詳で、実在…
海鮮チヂミには、肝機能をアップするタウリンがたくさん含まれている。美味しくて栄養も満点……しかも、気軽に作ることができる。料理が得意な人もそうでない人も、どんどん作ってみよう。 正月に作ってみよう チヂミは日本でいえばお好み焼きのようなものだが、韓国では非常によく作る料理で、ありふれたおかずとして食…
ここはかつて「大使館」という店だった 東京・新大保のコリアタウン化というのは、最初に職安通りで始まった。今の「ドン・キホーテ」がある場所に1980年代には韓国系の教会があり、その周辺に韓国食堂が増えていったが、決定的な役割を果たしたのが韓国スーパーとも言える「韓国広場」の誕生だった。 …
古代の日本列島……人の往来はどうなっていたのか。東からは誰も来ない。地球で一番大きな海が人を寄せつけなかった。来るのは、北と南と西からだ。特に、西から来る人が圧倒的に多かった。 古代人の往来 西には大陸の文明があり、列島を孤立させない半島があり、さらに、人々の渡海を助ける飛び石のような…
かつて韓国系の教会があった場所に今は「ドン・キホーテ」がある 東京・新大久保の界隈に集まってくる韓流ファンに「なぜ新大久保がこんなに有名なコリアタウンになったと思いますか」と尋ねても、ほとんどの人が「知らない」と答えるに違いない。実は、新大久保がコリアタウンになるには、明確な理由があっ…
現在の「韓国広場」 東京・新大保の周辺を歩くようになったのは1997年頃だった。今は大久保通りに沿って韓国食堂や韓流系のショップがとても多いが、25年ほど前は事情が違っていた。大久保通りでは韓流を感じさせる店が少なくて、職安通りのほうがずっと賑わっていた。 全羅道の出身 …