新刊として発売された『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/星海社)では、テレビ東京で放送中の『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のモチーフになった「ピョンガン王女と馬鹿の温達(オン・ダル)」のエピソードもイラストで紹介されている。 『王女ピョンガン』…
1392年に朝鮮王朝を建国した太祖(テジョ)の五男である芳遠(バンウォン)は、1400年に3代王の太宗(テジョン)となった。その彼を妻として支えたのが元敬(ウォンギョン)王后(1365-1420年)だが、その生活は、夫婦円満というわけにはいかなかった。 夫婦仲は冷めきった 1382年に…
『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(星海社) 韓国の歴史をわかりやすく解説した『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(星海社)では、歴史に関する重要なキーワードを紹介しているが、その中で特に大切なのが「儒教」である。 厳格な身分制…
韓国ドラマを見ていて気がつくことは、主人公がよく友達とルームシェアをしていることです。主人公が1人で暮らすことは少なく、いつも友達と一緒に住んでいます。これは、韓国で当たり前のことなのでしょうか。 1人は寂しい 韓国では、日本と比べると、はるかにルームシェアが多いと思います。 女性だけでなく、男性同…
『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(星海社) 韓国の歴史をコンパクトに解説した『韓国ドラマに深くときめく 1冊でつかむ韓国二千年の歴史と人物』(星海社)が発行された。イラスト・写真・歴史資料を多用してわかりやすい構成になっている。 史実をわかりやすく解説!…
画像=KBS 王が絶対的な権力を持つ朝鮮王朝では、王が名君ならば平穏な時代が流れ、暴君ならば混乱をきわめた。10代王の燕山君(ヨンサングン)は最悪の暴君であり、朝鮮王朝がもっとも血に染まった時代だ。 燕山君を嫌う臣下たち 1494年に即位した燕山君は、王政を放棄して堕落した日々を送り、…
朝鮮半島は常に大国に囲まれている。西に中国、北にロシア、東に日本、そして、その先にアメリカ。これほど多くの大国に囲まれた国というのは、世界でも朝鮮半島しかない。それだけに、小さな国が生き残っていくのは大変だ。 李成桂の反対論 「事大主義」という言葉を知っているだろうか。 これは、「物事をやたらと大き…
漢陽(ハニャン)大学で1960年に創設されたのが映画学科である。そして、その後に演劇映画学科に発展し、現在もその存在は広く知られている。漢陽大学の演劇映画学科の特徴は、ユニークな授業を取り入れて、演劇や映像に携わることを希望する学生が、創造性に富んだものに触れる機会を増やしていることだ。  …
国王に成り代わって政権を主導した5人の黒幕は誰か。それは、韓明澮(ハン・ミョンヘ)、金祖淳(キム・ジョスン)、興宣大院君(フンソンデウォングン)、趙光祖(チョ・グァンジョ)、鄭道伝(チョン・ドジョン)であった。 強権を握った3人 韓明澮(ハン・ミョンヘ) [1415~1487年] 7代王・世祖(セジ…
朝鮮王朝時代の国王は27人いたが、平均寿命は46歳である。人生50年の時代なのに、平均で50歳まで生きられなかった。それは、なぜなのか。食べすぎが原因ではないだろうか。 毒味用の女官は3人 朝鮮王朝時代の国王は、1日に5回も食事をした。 その食事はスラサンと呼ばれたが、当日の一番最初の初スラサン(正…