韓国ではボランティアをはじめとした市民活動がとても盛んです。その理由として考えられるのが、儒教的な互助精神と宗教的な信仰心の二つです。それでは、具体的にボランティア活動の中身を見てみましょう。 NPOの広報大使 韓国では今でも儒教思想が根強く残っています。 儒教思想は、礼儀を重んじたり目上の人やお年…
日本で韓国ドラマを見ていると、ちょっと事情がわからないこともある。その1つが海外養子ではないだろうか。韓国のドラマには海外養子の話がよく出てくるし、海外に渡った養子が帰国してドラマの登場人物になることもある。そこで、韓国の養子事情について見てみよう。 1年間に1万人 日本では国内の養子縁組が主で、海…
韓国を代表する地上波のテレビ局といえば、KBSとMBCとSBSの3つ。経営スタイルはそれぞれ違う。KBSは公共放送、MBCは政府が出資して民間で運営する半官半民、SBSは完全な民間放送となっている。 韓国テレビ界の歴史 韓国のテレビ局の歴史的な経緯を見てみよう。 日本では1953年にテ…
朝鮮王朝の法律に沿って王が決定されたように、王妃もまた厳格な法を適用されて決められていました。それだけに、王妃を廃妃にするのは容易ではないのですが、実際には多くの王妃が廃妃になっています。 理不尽な廃妃 一番悲惨なのは、夫の廃位にともなって廃妃になったケースです。10代王・燕山君(ヨン…
日本でなら結婚したばかりの妻が、夫のことを「兄さん」と呼ぶことはまずないであろう。しかし、韓国になると事情が変わってくる。年下の妻は、年上の夫のことを「オッパ(兄さん)」と呼ぶ場合が多い。これはなぜなのか。 「オッパ」と「オンニ」の違い 「長幼の序」が厳しい韓国においては、人を呼ぶとき…
朝鮮王朝時代、科挙の中にある“医科”に合格した人物が医師になった。その中でも優秀な人材が王の主治医になったが、それは大変な名誉と責任があった。一方、医女は医師とはなりたちが違った。 医女が生まれた理由 医女が生まれた背景には、朝鮮王朝が国教とする儒教の教えが関連していた。儒教では人に肌…
朝鮮王朝で初めて垂簾聴政(幼い王に代わり後見人が政治を仕切ること)を行なったのは、7代王・世祖(セジョ)の妻だった貞熹(チョンヒ)王后(1418年~1483年)である。 写真=植村誠 韓明澮との取り引き 1469年、8代王・睿宗(イェジョン)が、後継ぎを指名することなく亡くなると、宮中では大きな混乱…
K-POPのスターを夢見る若者たちは、それ以前の若者たちと明らかに違う感性や価値観を持っています。そこで、最近の10代後半から20代前半の若者たちの世代的な特徴を考えてみました。 少子化の影響がある 今の若者たち(10代後半から20代前半)の特徴としては、自己表現力と自己誇示欲の2つの点を挙げられる…
韓国ドラマを見ていると、市場の店や飲食店などでよく女性がたった1人で切り盛りしています。いかにも生活力がありそうな中年女性がドラマに出てきますが、実際の生活ではどうなのでしょうか。 ポッタリチャンサとは? とてもパワフルな韓国の女性たち。家事や育児をこなしながら、自分で商売をしたりすい…
尹元衡(ユン・ウォニョン)は、11代王・中宗(チュンジョン)の継妃となった文定(ムンジョン)王后の実弟である。その尹元衡の妾となったのが鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)であった。 ドラマは出会いをどう描いたか 妓生(キセン)となっていた鄭蘭貞は、どのようにして尹元衡に近づいたのか。 史実で…