韓国時代劇によく取り上げられる「朝鮮王朝三大悪女」と言えば、それは張緑水(チャン・ノクス)と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)と張禧嬪(チャン・ヒビン)のことだ。極端な形で歴史に名を残した彼女たちだが、その最期はとても惨めなものだった。 庶民に憎まれた悪女 張緑水は、10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室…
朝鮮王朝でも特に有名な三大悪女といえば、張緑水(チャン・ノクス)、鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)、張禧嬪(チャン・ヒビン)の3人だ。彼女たちはどんな手段を使って高い地位を得ていったのだろうか。 国家の富を私物化! 張緑水(チャン・ノクス)は、極貧の中で育った。あまりの貧しさに、身体を売って糊口をしのぐ…
パク・ボゴムが『雲が描いた月明かり』で演じた若きイ・ヨン。この人物は歴史上では孝明(ヒョミョン)世子として有名だ。果たして、どんな人生を送ったのか。その栄光と終焉を追ってみよう。 写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 聡明だった孝明世子 23代王・純祖(スンジョ)の長男として、1809…
518年という長い歴史を誇った朝鮮王朝だが、これほど“長寿”だったのは、厳格な身分制度と絶対的な王権によるところが大きい。こうした体制は初代王の太祖(テジョ)がつくり始め、3代王・太宗(テジョン)の治世時代に基盤が確立されていった。さらに、朝鮮王朝を磐石にしたのが4代王の世宗(セジョン)である。 世…
画像=MBC 『オクニョ 運命の女(ひと)』を見ていて強烈だったのが、文定王后の悪女ぶりだった。それは、史実でも変わらなかった。なぜ、これほどの悪女が王妃になり、最終的に大妃(王の母)になれたのだろうか。 不幸な時代 文定王后は、11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正…
1392年から1910年まで518年間も続いた朝鮮王朝。この長寿王朝の歴史には、王宮を揺るがす数々の大事件が起こっていた。それが韓国時代劇の重要なネタになっているのだが、『オクニョ 運命の女(ひと)』でも歴史的な事件がドラマを彩っている。 画像=MBC 一族の利権に執着 『オクニョ 運命の女(ひと)…
『オクニョ 運命の女(ひと)』というドラマには実在の人物と架空の人物が混在しているが、歴史に名を残している登場人物の中で一番の悲劇をこうむったのが明宗(ミョンジョン)であった。 画像=MBC 母親が悪女 明宗は1534年に生まれた。父は11代王・中宗(チュンジョン)で、母は中宗の三番目の正室だった文…
『オクニョ 運命の女(ひと)』の中でチン・セヨンが演じたオクニョは、典獄署(チョノクソ)で生まれて育ったことになっていた。それだけに、典獄署はこのドラマで重要な舞台であった。果たして、典獄署とは何であろうか。 画像=MBC 朝鮮王朝時代の刑罰 朝鮮王朝時代に、行政の最高機関のことを「議政府(ウィジョ…
画像=MBC 『オクニョ 運命の女(ひと)』に登場する文定(ムンジョン)王后は、歴史的にも政治を我が物顔に牛耳った悪女であった。その悪行の数々は「朝鮮王朝三大悪女」を上回るほどだった。 国王を毒殺? 文定王后は、朝鮮王朝の11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室だった。 中宗の二番目の王妃が産ん…
画像=MBC 『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物には実在した人が多いが、その中で「史上最悪の夫婦」と称されるのが尹元衡(ユン・ウォニョン)と鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)だ。この2人はどんな人物だったのか。 数多くの悪行 極貧の中で育った鄭蘭貞は、上昇志向がとても強か…