朝鮮王朝の法律に沿って国王が決定したように、王妃もまた厳格な法を適用されて決められていた。それだけに、王妃を廃妃にするのは容易ではないのだが、実際には多くの王妃が廃妃になっている。 同情を集めた廃妃 廃妃となった主な王妃を見ていこう。 不運なのは、夫がクーデターで王位を追われたことで廃妃になったケー…
19代王の粛宗(スクチョン)の側室として張禧嬪(チャン・ヒビン)と激しいライバル関係にあったのが淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)だ。彼女に関係する噂とは何なのか。 謎めいたトンイの存在 淑嬪・崔氏はドラマ『トンイ』の主人公になった女性である。 実は彼女の素性はわからないことが多く、3つの…
粛宗(スクチョン)が即位してから20年が経った1694年、彼は5年前に廃妃にした仁顕(イニョン)王后を再び王妃に戻す決心をした。仁顕王后の王妃への復活は、多くの高官たちに歓迎された。それほど彼女には人望があったのだ。 仁顕王后を再び王妃に戻す喜び それは、1694年4月12日のことだっ…
ファン・ジニ(黄真伊)は、両班(ヤンバン/朝鮮王朝時代の貴族階級)の庶子として、16世紀前半に松都(ソンド/現在の開城〔ケソン〕)で生まれた(正確な生年は不明)。身分制度が厳格だった朝鮮王朝だけに、庶子はきびしく差別された。それでも、ファン・ジニはたぐいまれな才能を持っていて、小さい頃から学問に習熟…
李芳遠(イ・バンウォン)は、朝鮮王朝を建国した李成桂(イ・ソンゲ)の五男だった。もともと、李成桂には13人の子供がいたが、そのうち男子は8人だった。最初の夫人は神懿(シンイ)王后。李成桂が出世する前から夫を支え続けたが、1391年に54歳で亡くなっている。李成桂が王となる1年前のことだ。 写真=韓国…
写真=植村誠 1623年3月13日の明け方、綾陽君(ヌンヤングン/後の仁祖〔インジョ〕)に統率されたクーデター軍は、内通者の協力を得て王宮内に入り込み、重要な拠点を次々と占拠した。虚をつかれた光海君は、無駄な抵抗をせずに王宮を抜け出した。しかし、彼は後に捕らえられた。 激怒する王妃 綾陽君はすぐに慶…
INFINITEのエルは俳優のときはキム・ミョンスを名乗っている。テレビ東京で4月26日から始まる『仮面の王 イ・ソン』にも出演していて、とても印象的な演技を披露した。今は兵役に入っている。 心に残る時代劇 キム・ミョンスは2月22日に兵役によって海兵隊に入隊した。海兵隊といえば、訓練が一番厳しいこ…
韓国時代劇の『不滅の恋人』に登場して強烈な存在感を見せているイ・ガン。この人物のモデルになっているのが首陽大君(スヤンデグン)である。彼は一体、どんな人生を歩んだのか。 大変な野心家だった 首陽大君は1417年に生まれた。 父は朝鮮王朝最高の名君と称された4代王の世宗(セジョン)だ。 この世宗の二男…
韓国時代劇といえば、厳しい境遇の中で苦労しながら努力して成長する女性主人公を描いた傑作が多い。そんな作品の主人公となっていた女性の中から、とても有名な5人をピックアップしてみよう。 最初にこの3人 ◆仁粋(インス)大妃 〔1437~1504年〕 7代王・世祖(セジョ)の長男・懿敬(ウィギョン)の妻。…
朝鮮王朝の10代王・燕山君(ヨンサングン)と11代王・中宗(チュンジョン)は、韓国時代劇によく登場する王であり、知名度も高い。この2人の父親は9代王・成宗(ソンジョン)だが、母親がそれぞれ違っている異母兄弟だ。 燕山君の悪行 9代王・成宗は、朝鮮王朝の法律を整備した王として名君の評価を…