写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』の主人公になっていたのは、イ・ヨンという世子(セジャ)だった。このイ・ヨンは孝明世子(ヒョミョンセジャ)のことなのだが、韓国でここまで有名になったのは『雲が描いた月明り』がヒッ…
『不滅の恋人』には2人の王子が登場して激しく対立する。その王子の中で、イ・ガンは歴史的に首陽大君(スヤンデグン)のことであり、イ・フィは安平大君(アンピョンデグン)のことだ。史実で2人はどんな立場だったのだろうか。 武闘派と芸術派 朝鮮王朝最高の名君と称された4代王・世宗(セジョン)。…
パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』は、史実を基にしてフィクションを加えた時代劇である。実際のイ・ヨンは、大変な妹思いの兄として歴史的に有名だった。 写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 多くの妹たち 23代王・純祖(スンジョ)の長男であったイ・ヨンこと孝明世子(…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明かり』公式サイトより 王族の秘書役 イ・ヨンは将来の国王が約束された身分であったが、その世子を様々な面で世話をしたのが内侍府(ネシブ)にいる内官(ネグァン)たちであった。 内侍府とは、どんな組織なのか? わかりやすく言えば、王族の食事を管理し、秘書役として王族の世話を…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明かり』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演して大人気となった時代劇『雲が描いた月明かり』の歴史背景を説明していこう。今回は、主人公となっているイ・ヨンの性格や生き方について解説する。 イ・サンに似ていた孫 1809年に生まれた…
20歳までの貞明公主は薄氷の上をおそるおそる歩くような日々を過ごした。そんな境遇に耐えたあとは、とてつもない土地を所有する大地主になった。まさに、彼女の人生は波瀾万丈だった。 邪険にされた王女 1603年に生まれた貞明公主は、5歳までは国王の正室が産んだ王女として大切に育てられた。 しかし、1608…
思想的に朝鮮民衆を日本に同化させる政策も大々的に進められた。1925年10月15日には、京城(ソウル)に朝鮮神宮が竣工した。祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)と明治天皇だった。 独立運動 朝鮮総督府が朝鮮神宮を造営したのは、天皇崇拝を朝鮮半島に浸透させるためだった。その目的に沿って、朝鮮半島各地…
1636年12月、朝鮮王朝が強大な清に攻められたときだった。貞明公主は漢江(ハンガン)の河口の近くの江華島(カンファド)に避難しようとした。用意した船に財産をすべて載せて、貞明公主はまさに陸地を離れようとしたのだが……。 避難してきた民衆を救出 清が都の漢陽(ハニャン)を攻めたとき、多…
仁穆(インモク)王后が亡くなってから貞明公主に急に冷たくなった16代王・仁祖(インジョ)。彼は貞明公主が呪詛(じゅそ)をしているという疑いを持ったが、周囲の説得によって貞明公主への処罰を取り止めている。しかし、仁祖の疑心は一向に晴れなかった。 二度目の疑心暗鬼 仁祖が、貞明公主の呪詛を…
仁穆(インモク)王后は、娘の貞明公主の幸せを願いながら1632年に48歳で亡くなった。このときから、貞明公主を支援していたはずの16代王・仁祖(インジョ)の態度が変わってきた。それによって、彼女はかなり辛い立場に追い込まれていった。 呪い殺されるという恐怖 仁祖は、なぜ貞明公主への態度を急に変えたの…