1392年に朝鮮王朝を建国した太祖(テジョ)の五男である芳遠(バンウォン)は、1400年に3代王の太宗(テジョン)となった。その彼を妻として支えたのが元敬王后(ウォンギョン)王后(1365-1420年)だが、その生活は、夫婦円満というわけにはいかなかった。 夫婦仲は冷めきった 1382…
韓国ドラマは映像配信サービスにとって人気が高いコンテンツになっている。その中でも特に見られているドラマが非常に多いが、休日に集中して一気に見るのにふさわしいのは『雲が描いた月明り』だ。 写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 頭脳明晰な世子 『雲が描いた月明り』といえば、なんといってもパ…
朝鮮王朝の27の王たちを支えたのが、王妃や側室である。彼女たちは、韓国時代劇のもう1人の主役と言ってもいいだろう。王妃や側室となった女性たちの人物像と歩んだ道をたどってみたい。 大事な後継者選び 1392年に朝鮮王朝を開いた太祖(テジョ/李成桂〔イ・ソンゲ〕)は2人の王妃を迎え、8人の息子をもうけた…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムが主演して大ヒットした『雲が描いた月明り』。主人公は世子のイ・ヨンであった。このイ・ヨンは歴史的には孝明世子(ヒョミョンセジャ)として知られる。その両親と息子はどんな人物だっただろうか。 衝撃的な急死 パク・ボゴムが演じたイ・ヨンは、実…
写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより パク・ボゴムとキム・ユジョンが主演した『雲が描いた月明り』。原作はウェブ小説だが、物語には様々な歴史上の人物が登場する。そうした背景を知っておくと、さらにドラマを楽しく見られるだろう。 頭脳明晰な世子 パク・ボゴムが扮し…
国王の長男は普通、生まれたあとに元子(ウォンジャ)という世子(セジャ)の筆頭候補になる。元子のために特別な組織が作られ、元子は大事に育てられる。その元子が成長して特に問題がなければ、5歳以降に世子に指名された。 世子嬪を選ぶ行事 世子は正式な王位継承者なので、ふさわしい処遇を受ける。 象徴的なのは服…
『雲が描いた月明り』で主人公のイ・ヨンに愛されるホン・ラオンに扮したキム・ユジョン。1999年生まれの彼女は、『雲が描いた月明り』を撮影時には17歳だった。子役時代から有名だったが、すっかり美しい女優に成長していた。 写真=韓国KBS『雲が描いた月明り』公式サイトより 時代劇が多かった キム・ユジョ…
国王・英祖(ヨンジョ)の息子だった思悼世子(サドセジャ)と、高官・洪鳳漢(ホン・ボンハン)の娘であった恵慶宮(ヘギョングン)。2人は果たして、どんな夫婦だったのだろうか。 夫婦の息子は正祖 思悼世子と恵慶宮はともに1735年に生まれた。 2人は9歳のときに結婚した。 このとき、21代王・英祖(ヨンジ…
23代王・純祖(スンジョ)の長男として1809年に生まれた孝明世子(ヒョミョンセジャ)。ドラマ『雲が描いた月明かり』ではイ・ヨンという名で登場している。早世した彼の最期の日々を追ってみよう。 将来の名君を予感させたが…… 若くして頭脳明晰な賢人としての才能を発揮した孝明世子は、18歳だった1827年…
清での8年間に及ぶ人質生活を終えて、1645年2月に母国に帰ってきた昭顕(ソヒョン)世子。しかし、わずか2カ月で亡くなってしまった。あまりに不可解な急死。毒殺を疑われるのも当然だった。 歴史書も毒殺疑惑を提起 朝鮮王朝の正式な歴史書の「朝鮮王朝実録」。1645年6月27日の項では昭顕世…