元の皇帝トゴン・テムルの正室だったタナシルリは、奇皇后に執拗な嫌がらせをした。思い切り鞭で叩いたり、熱した焼きごてを肌にあてたり……。正気とは思えなかった。しかし、タナシルリの横暴も長く続かなかった。 画像=MBC 皇帝の息子を出産 タナシルリの父であったエル・テムルが急死した。 後ろ楯を失ったタナ…
画像=MBC 韓国時代劇『奇皇后』ですっかり有名になった高麗王朝時代の怪女……それが奇皇后だ。高麗王朝を屈伏させた中国大陸の大国「元」の皇后になるという快挙を達成した女性の波瀾万丈な人生を振り返ってみよう。 早婚の風習もできた 10世紀に建国して朝鮮半島を統一していた高麗王朝にとって、一番の屈辱は中…
張禧嬪(チャン・ヒビン)の最大のライバルとなった淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)。ドラマ『トンイ』の主人公になった女性だ。この淑嬪・崔氏と粛宗はどのような経緯で出会うようになったのだろうか。 謎めいた女性 淑嬪・崔氏が王宮に入ったきっかけについては諸説がある。 最初の説は、1675年、7歳のときにムス…
張禧嬪(チャン・ヒビン)が王宮の女官になったのは1680年頃と推定される。通訳をしていた役人の親戚として採用されたのだ。その美貌は、宮中でもすぐに評判になった。「部類の女好き」と言われた粛宗(スクチョン)が見逃すはずがなかった。 王宮から追い出された すぐに粛宗は張禧嬪にメロメロになってしまった。 …
光宗(クァンジョン)は、高麗王朝では初代の王建(ワン・ゴン)に次いで有名な国王だった。その光宗を、ドラマ『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』でイ・ジュンギが演じた。実際の光宗の栄光と苦悩の軌跡をたどってみよう。 大胆な法律で奴婢を解放 光宗は高麗王朝の4代王として949年に24歳で…
光海君(クァンヘグン)は、時代によって評価がわかれる国王である。クーデターで王位を追われているので、暴君としての悪評が高かった時期もあれば、実は暴君どころか名君であったという評価が出ている時期もある。果たしてどちらが光海君の正体なのか。 側近たちがやり過ぎた 父親の宣祖(ソンジョ)が1608年に世を…
1636年12月、朝鮮王朝が強大な清に攻められたときだった。貞明公主は漢江(ハンガン)の河口の近くの江華島(カンファド)に避難しようとした。用意した船に財産をすべて載せて、貞明公主はまさに陸地を離れようとしたのだが……。 避難してきた民衆を救出 清が都の漢陽(ハニャン)を攻めたとき、多くの民衆が我先…
15代王・光海君(クァンヘグン)によって最愛の弟の永昌大君(ヨンチャンデグン)を殺された貞明(チョンミョン)公主。彼女自身も王女から庶民に格下げとなり、母の仁穆(インモク)王后と一緒に西宮(ソグン/現在の徳寿宮〔トクスグン〕)に幽閉されてしまった。 写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 西宮と呼ば…
写真=韓国MBC『華政』公式サイトより 公主(コンジュ)というのは、王の正室が産んだ王女のことだ(王の側室が産んだ王女は翁主〔オンジュ〕と言う)。数多くの公主の中でも、貞明公主(チョンミョンコンジュ)は歴史的に有名だ。どんな女性だったのだろうか。 側室から生まれた初めての王 貞明公主の父は、14代王…
女子禁制の学び舎に男装の少女が入学!? ユチョンが出演する時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』を紹介しよう。成均館とはどんなところなのだろうか? その成均館に集まってくる秀才たちの様子が本当に面白く描かれているドラマであり、朝鮮王朝時代の雰囲気がわかる青春群像となっている。 トキメキ…