「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.162「NHKで放送中の『ヘチ』が快調」

チョン・イルが主演した『ヘチ 王座への道』がNHKで毎週日曜日に総合テレビで放送されている。描かれているのは英祖(ヨンジョ)の若き日々だが、全24話のストーリーが後半に入ってますます面白くなってきた。

辛抱強い演技

NHKの韓国ドラマの放送が充実してきた。
6月13日からNHKのBSプレミアムでは『花朗(ファラン)』の放送が始まる。
「今さら」という気もするが、パク・ソジュンとパク・ヒョンシクがダブル主演した人気ドラマだけに、NHKで再び放送してくれるのはインパクトが大きい。
そして、総合テレビの放送では、毎週日曜日の午後11時からオンエアされている『ヘチ 王座への道』が佳境を迎えてきた。
チョン・イルが演じているヨニングンは、世弟(セジェ/国王の後継者となる弟)になって、次の国王になりそうな展開だ。

しかし、前途は多難だった。国王の景宗(キョンジョン)に代わって摂政の話も持ち上がってくるのだが、反対が多くてヨニングンは苦境に陥ってしまう。
そうした苦しい時期を過ごすヨニングンをチョン・イルは、硬軟を取り込んだ多様な表情で演じきっている。もともと、哀愁を込めた雰囲気を持つチョン・イルは、ヨニングンの苦しさを理解しながら辛抱強い演技を披露しているのだ。
しかも、安定感があるので安心して各場面のヨニングンを見ていられる。
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2021.05.08