「コラム」康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.159「パク・ボゴム主演の『徐福』が公開」

パク・ボゴムは昨年8月に兵役に入って海軍に入隊した。あれから8カ月が経過したが、彼が入隊前に撮影した話題作の映画『徐福』が韓国で公開されて大変な話題になっている。コン・ユとのダブル主演も魅力的だ。

彼の不在を痛感

パク・ボゴムが昨年8月に兵役に入ったあと、すぐに韓国ではドラマ『青春の記録』が放送されている。
この作品は、夢に向かって前に進む若者たちの意欲と努力を描いていたが、パク・ボゴムは26歳のサ・ヘジュンに扮していた。
ドラマの中でヘジュンは、一流の俳優を目指して常に努力を重ねていた。その姿が、いつも全力を尽くすパク・ボゴムを鮮やかに映し出していた。
そうした映像の数々が、彼の素晴らしいキャリアの軌跡だった。
とはいえ、『青春の記録』が放送終了後には、彼が兵役に入った後の不在をやはり強く感じることになった。
兵役がある以上は仕方がないことであった。それでも、パク・ボゴムが芸能界にいないことは辛い「空白」だった。

未来を暗示するような物語

寂しさを感じていたとき、今年2月11日には、海軍の公式YouTubeチャンネルを通じてパク・ボゴムの元気な姿が公開された。
映像は、いつもながらのパク・ボゴムだった。そこには、海軍の兵士たちが旧正月を迎えてパフォーマンスを披露する姿がうつっていて、パク・ボゴムはその中でキーボードを弾いていた。相変わらずのスター性がひときわ目立っていた。
そして、何度も延期されてきた映画『徐福』が、韓国で4月15日から劇場とオンラインで公開された。
この『徐福』は、クローン人間をめぐる争いを多面的に描いている。そのクローン人間に扮するのがパク・ボゴムだ。そのクローン人間は、遺伝子の組み換えによって人造的に作られた複製人間だが、『徐福』では、クローン人間と欲深き人間との争いを通して未来を暗示するような物語構成になっている。
とにかく、パク・ボゴムの演技の評判がいい。その評価を聞いて、兵役中のパク・ボゴムもさぞかし喜んでいることだろう。

文=康熙奉(カン・ヒボン)

写真=CJ ENM、TVING、STUDIO101

2021.04.17