「パラサイト」記者会見 ポン監督・出演者らオスカー振り返る

ポン監督とは20年の付き合いになるというソン・ガンホは「ポン監督が最も喜ぶ瞬間を見たのは全米映画俳優組合(SAG)賞の授賞式で俳優たちが受賞したときだったと思う。

ちょっと不思議だった。監督がこんなに喜ぶ姿を見たのは初めてだと思った」と述べた。

ハリウッドからラブコールがあったのではないかとの質問には「ハリウッドではなく国内でも仕事があったらと思う。最後に撮影したのが昨年1月だ。

仕事がなくなってから13か月目だ」と冗談交じりに話した。

ほかの出演者たちもアカデミー賞受賞の感激などについて語った。

イ・ソンギュンは、アカデミー賞が大きな変化を遂げたようだとの見方を示した上で、「偏見を持たずに韓国映画を好み、応援してくださったアカデミー会員に感謝する」と述べた。

ポン監督は、イ・ジョンウンとチョ・ヨジョンがハリウッドで話題になったことや、SAG賞授賞式のときに俳優トム・ハンクスがソン・ガンホ、イ・ソンギュン、イ・ジョンウンを見て喜び、作品に関する多くの質問をしたこと、ロサンゼルスの路上でクエンティン・タランティーノ監督と20分ほど話した際に半分はチョ・ヨジョンに関する内容だったことを明かした。

ポン監督とともにアカデミー賞脚本賞を受賞した脚本家のハン・ジンウォン氏は、ハリウッドが「パラサイト」に熱狂する理由について「(「パラサイト」は)善と悪、二分法的な対立で展開していかない。登場人物はそれぞれキャラクターがあり、各自の欲望によって生きていく。皆を哀れに思うこともあり得る」と説明した。

 

WOW!korea提供

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2020.02.19