カンヌ国際映画祭で最高賞を取り、アメリカのアカデミー賞でも複数の主要部門にノミネートされている『パラサイト 半地下の家族』。ポン・ジュノ監督の話題作なのだが、この映画にはパク・ソジュンも出演していて、印象的な演技を披露している。
抜群の存在感
『パラサイト』でパク・ソジュンはどんな役を演じたのか。
この映画は、家族4人が全員失業しているキム一家を描いたものだが、その長男のギウ(チェ・ウシクが演じている)の友人として登場するのがパク・ソジュンだ。役の名前はミニョクである。
ミニョクは名門大学の学生で、裕福な家庭の娘の家庭教師をしている。しかし、彼は留学することになり、その後釜としてギウを紹介したいということだった。
ギウは大学の入学試験に何度も落ちているフリーターなのだが、それを承知のうえでミニョクはギウを、自分が教えている高校2年の女学生の英語家庭教師に送りこもうとする。このときのパク・ソジュンの演技が非常に印象的だ。
2人は焼酎を飲みながら話し込むのだが、パク・ソジュンは名門大学の優秀なエリートに扮しながら、世渡りが上手で自分のキャリアを高めていける男という雰囲気をしっかり出していた。
確かに、冒頭の部分に数分間出るだけなのだが、パク・ソジュンは抜群の存在感を見せていた。
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