「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.105 「韓国人の姓」

最近の韓国芸能界では朴(パク)という姓の人の活躍が目立つ

韓流スターの名鑑が毎年のように発行されているが、そのリストを見ると、「キム」という姓が圧倒的に多い。その次が「イ」である。それもそのはずで、この2つの姓が韓国では人口がとても多い。

3大姓と5大姓

日本人の姓は、きわめて珍しいものを入れると30万種類ちかくもあるという。本当に数が多い。
一方、韓国人の姓は300くらいしかない。その姓の少なさが際立っている。
なお、人口がとても多い姓が金(キム)と李(イ)である。金の場合は、人口の21・6%を占めていて、約5200万人の人口の中で、なんと約1120万人が金を名乗っている。
当然ながら、姓だけでその人を呼ぶと、何人も振り向くような結果になるので、韓国では姓だけで人を呼ぶことは少なく、フルネームが基本になっている。友人同士の場合は、姓ではなく名前で呼びあうのが普通だ。

2位の李は14・8%もいて、韓国全体で約770万人もいる。さらに、朴(パク)は8・5%で約440万人。以上の金、李、朴という3大姓だけで、韓国全体の44・9%にのぼる。
ちなみに、4番目に多いのが崔(チェ)で、全体の4・7%で約245万人。5番目の鄭(チョン)は4・4%で約230万人となっている。
3大姓に崔と鄭を加えると5大姓と呼び、その占有率は54・0%になる。わずか5つの姓だけで軽く過半数を越えてしまう。

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2020.01.11