「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.105 「韓国人の姓」

男性の名前によく入っている文字は?

韓国人の姓は漢字1つが基本だが、ごく稀に漢字2文字の姓もある。具体的には、南宮(ナムグン)、皇甫(ファンボ)などだ。
それから、子供の名前の付け方も日本とは大幅に違う。日本では親の名前の一字を子供に付けることがよくあるが、韓国ではそれをしない。むしろ、儒教や伝統的な思想に由来する漢字を使っていく場合が多い。
特に男子の場合は、五行思想がよく採用されている。具体的にいうと、「土」「水」「金」「木」「火」の順番に世代ごとに名前を付けていく方法である。

韓国の男性の名前を見ると、どこかに「土」「水」「金」「木」「火」が入っていることが多いので、注意深く見てみよう。
女子の名前を付けるときには、「姫(ヒ)」「淑(スク)」「玉(オク)」「恩(ウン)」「珍(チン)」などの漢字がよく付けられる。
日本では「玉」や「珍」は付けないが、韓国ではとても女性らしい漢字として採用される場合が多い。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

2020.01.11