「取材レポ」CROSS GENEシン、今年の生誕祭はバンド編成で充実のライブパフォーマンス! 新曲も初披露「体のどこかにロックスピリットを見つけました!」

次の曲は、最後の最後までセットリストに入れるかどうか悩んだという曲。シンの初ミュージカル「狂炎ソナタ」の中から、一番好きなナンバーだという「ベクレムト」だ。音楽用語で息苦しく、重苦しくという意味で、劇中、シンが演じたJは、殺人を通して得るインスピレーションで、世の中にない美しい音楽を完成させていく狂気的な作曲家。「Jの心の変化が見える曲です」と紹介したシンは、一瞬にしてJに憑依すると、ピンスポットを浴びながら、ピアノの伴奏と歌声だけで、鬼気迫るようなその世界観を表現。ミュージカル会場に早変わりした圧巻のステージに、会場からは大きな拍手が沸き起こった。


「新曲にいく前に、もっとテンションをUPしたい!」というシンは、「W」の収録曲で自身がプロデュースした「TIME」では、客席をあおりながら、心から楽しんでいるような、なんともいい表情を浮かべ、トロピカル・ハウス・ジャンルのダンスナンバー「White mind」では、パワフルな歌声でステージを展開。「White mind」はCROSS GENEの善と悪をテーマにした韓国4thミニアルバム「MIRROR」の収録曲で、White(シン、ヨンソク、サンミン)チームの曲なので、「メンバーたちの声も聞こえてきて、力になりました」とシン。


「いまも待っているけど、(メンバーたち)出てこないかな~(笑)。本当に期待しているけど。1部は出なかったから、どんだけ涙が出るんだろうと思って、待っています。お~い、出ろ~。来ないな~」とお茶目につぶやきながら、メンバーたちのサプライズ登場を待つ。残念ながら、メンバーたちの登場とはならなかったが、シンのメンバー愛が垣間見られた。


ライブも終盤に入り、いよいよ新曲のお披露目へ。「聴きたいですか?」というシンの呼び掛けに、会場からは「聴きた~い!」の大きな声。本来なら、「まだまだ声が小さい」などとあおる場面だが、予想よりも大きなリアクションに、思わずシンも「声が…、大きいね~。ビックリしました。一回でできちゃったじゃん(笑)」と会場はほのぼのムードに。
「楽しい、テンションの高い新曲なので、一緒に遊んでください。この会場を真夏にしましょう!」と新曲の「Invasion」と、CROSS GENEの楽曲「KKI」を“Disco version”にカバーアレンジしたレトロな2曲を初披露! 会場のボルテージもぐんぐん上がり、ファンも体を揺らしながら、熱く盛り上がった。
残すところあと1曲となり、「すっごい楽しかったです! 僕は体のどこかにロックスピリットを見つけました!」と自分で言っておきながら、「てへっ。やっぱり照れちゃう」とシン。はにかむ笑顔が母性本能をくすぐる。


「皆さんの笑顔をこのO-EASTで見られて、自分をここに立たせてくれたファンの皆さんに、本当に心から感謝します」と伝え、「一緒に大きな声で歌ってください」と、セットリストの最後にもってきたのは、ハートフルなメッセージが込められたCROSS GENEの人気曲「FUTURE」。ファンも一緒に歌いながら、会場が一つとなり、シンは最後の歌詞「新しい未来へと♪」をシャウトしてフィニッシュ!
ここで終わるはずだったが、興奮冷めやらぬ客席に向け、「楽しいか! テンション上がっちゃったか! もう1曲歌いますか! 何が聴きたいですか?」と呼び掛けるシン。ファンの「Invasion」というリクエストに応え、「それでは、もう1回いきます。思いっ切り遊ぼう!」と新曲を再び披露。最後まで、アグレッシブにステージを右へ左へと動き回り、ファンと息を合わせたシンは充実した表情を浮かべた。

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