昔から好きで、いまも車などでよく聴いているというBusker Buskerの「Dream Girl」、練習生の頃に歌っていたという平井堅の名曲「瞳をとじて」をそれぞれ情感たっぷりに歌い上げた。
今回の会場はステージと客席の距離感も近いし、生バンド演奏の臨場感や迫力も加わり、シンの歌っているときの表情や息遣いまでダイレクトに伝わってくるため、ファンも曲が変わるたびに、その世界観に一気に引き込まれていった。
さらに、カバーコーナー最後の曲として、福山雅治の「家族になろうよ」をセレクト。この思い出の場所で、初めてステージに立ったとき、「La-Di Da-Di」ですごく緊張して、手が震えたことを思い出すと振り返ったシンは「2012年から2019年まで、皆さんと一緒に“ここまで来たなぁ”と思いながら、ファンの皆さんにありがたい気持ちにもなるし、もっとこういう大切な場所で、皆さんに会いたいなって気持ちがどんどん強くなっています。これからも頑張っていこうと思います」と感慨深そうにし、「皆さんの笑顔を見れば、何でもできそうな気分になるシン君に、いつも力をくださって、本当にありがとうございます」と改めてファンに感謝。
そして、2013年にCROSS GENEのライブで、いつも家族のように条件なしで愛してくれるファンのため、初披露したカバー曲「家族になろうよ」を当時の気持ちで歌い、想いを伝えたいと話し、「皆さんへの感謝の気持ちを込めて歌います」とアコースティックVer.で、甘く優しい歌声を響かせた。
「きょうは、皆さんの顔をちゃんと一人ひとり覚えて帰りたいなと思っていますので、皆さん、最高の笑顔を僕に見せてください」というシンは、再び「W」の中から、自身が作詞をした「雨のち晴れ~Alright~」を披露。
この曲は、シンが大変な時期で、曲をもらってから、1カ月歌詞が書けなかったが、家族で沖縄旅行に行き、ステキな景色や家族の応援に触れたことでインスピレーションが湧き、書き上げたという、シンにとっては思い入れの強い楽曲だ。
「辛いことがあっても、いつもシン君が皆さんの力になってあげたいって気持ちを詞にしました。皆さんが大変なとき、辛いとき、悲しいとき、誰かに“大丈夫だよ、頑張れ”って言ってほしいときに、この曲を聴いてほしいです。未来が不安だったり、家族や友達に何も言えないとき、この曲を聴いて、ステキな景色を見ればきっと大丈夫です。皆さんのそばにはいつもシン君がいますから」と曲フリをし、ポップなメロディに乗せ、「もう泣かないで。僕が守る。明日はきっと晴れるから。君は笑顔のままに。いつでも好き♪」と歌いながら想いを届けた。
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