「コラム」ソウル麻浦の「文化備蓄基地」で出会った未来の「TWICE」

<Wコラム>ソウル麻浦の「文化備蓄基地」で出会った未来の「TWICE」

1965年の日韓国交正常化。韓国は産業化の時代に入り、ソウルは急速な都市化の時代を迎える。1973年、世界経済を強打したオイルショック。急成長中のソウルは麻痺状態に陥る。

石油は産業化の核心原料になるだけでなく、都市を支えるエネルギー源でもある。ソウルを維持するためには、どうしても大量の石油を溜めておくしかない。大きな石油備蓄タンクを建設する計画が始まった。

しかし、韓国は平和な日本と違う事情があった。ここから30kmほどの距離には朝鮮戦争の敵「北朝鮮」があるのだ。東京駅から横浜駅までぐらいの距離だ。いざという時には、在来式の砲弾が飛んできて引火性の高い石油タンクを直撃する可能性がある。しかも、この時代は韓国映画「シルミド」が描いているように、南北がお互いに相手の首脳を暗殺する特殊部隊を準備していた時代だった。

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