歌い終わると、ヨンジェはホッとしたように、ドキドキして不安だったが、ファンの声援が力になると話し、そんなファンと約束をしたいと言い、約束3カ条を読み上げた。1つ目は「爪を噛まないことを約束します」、2つ目は「皆さんが僕に愛されていると感じられるようにもっと努力します」、3つ目は「皆さんともっと近くなれるように、日本語の勉強をもっと頑張ります」。1つ目で、思わずヨンジェもファンもクスッと笑ってしまい、どんな約束なのかと思ったが、ファンを想うヨンジェらしい、誠実さあふれる約束を宣言し、ファンを感動させた。
そして、「これから日本でも、皆さんとたくさん会いたいです。待ってて。これからもソロのヨンジェのこと、よろしくお願いします」と伝え、最後の曲へ。
本編最後は、ロックベースのミディアムテンポのポップナンバー「Hope」。辛い逆境でも、また立ち上がり、前を向いて歩いていくという強いメッセージが込められた曲だが、ヨンジェが歌っている途中、今度はファンがサプライズ企画を用意。「ヨンジェ 一人じゃないよ」と韓国語で書かれたプラカードを一斉に掲げ、ヨンジェを感動させた。ヨンジェは感極まったように目を潤ませ、声を絞り出すように、「どうもありがとうございます」と頭を下げると、足早にステージを後にした。
すぐに「ヨンジェ」コールが起こり、余韻の残る会場では、スクリーンに「道を歩く」という言葉で始まる長いメッセージが映し出された。そして、「変わらず、僕を愛してくれてありがとう。これからもずっと僕と一緒に歩こう。僕と一緒に歩かない? また一緒に歩かない?」という言葉で終わると、ヨンジェが現れ、アンコール曲として、徳永英明の「レイニーブルー」をカバー。この曲も切ない感情を爆発させ、熱唱したヨンジェは「皆さん、きょうの公演、初めての公演で、まだ6時の公演も残っていますが(笑)、今回が初めてのソロのファンミーティングでした」と噛みしめるように話し、「この瞬間はいつまでも忘れないよ。きょう本当にありがとうございました。またね~!」と手を振り、昼公演を締めくくった。
初のファンミーティングで、企画も盛りだくさんな上、全編日本語トークに日本語曲まで。何度も器用にこなすヨンジェのポテンシャルの高さはもちろんだが、日本のファンのために、相当な努力と準備をしてきた彼のソロアーティストとしての覚悟、本気を見たような気がした。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
写真提供:(c)J Harmony