兵役を前向きに捉える
もう一つの変化は、最前線の部隊で新兵訓練を受ける人が目立つようになった、ということである。
もともと、新兵訓練なら、韓国中部の論山(ノンサン)にある陸軍訓練所に入る人が非常に多かった。それは今も変わらないのだが、芸能人にかぎって言うと、軍事境界線のすぐ南側の最前線の部隊に入るケースが確実に増えている。
仮に最前線の部隊の新兵教育隊で兵役をスタートさせると、5週間の新兵教育が終わったあとに「自隊配置」を受けることがほとんどだ。
自隊配置というのは、新兵訓練後の本格軍務も同じ師団で行なうことを意味している。つまり、そのまま最前線の部隊で兵役の最後まで務めることになるのだ。
このように最前線の部隊で兵役を始める芸能人。彼らは間違いなく兵役を通して貴重な体験をして、部隊のキャリアをプラスに導くだろう。
かつて「兵役は芸能人の墓場」と呼ばれた。兵役中に人気が落ちる芸能人が多かったからだ。
しかし、今はそういう時代ではない。兵役を前向きに捉える芸能人が確実に増えてきている。
文=康 熙奉(カン ヒボン)