韓国大手芸能事務所YGエンターテインメントの前身は、ヤン君企画だ。ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーが、「ソテジ・ワ・アイドゥル」時代に呼ばれていた“ヤン君(グン)”をそのまま使ったのだ。
ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーは、ヒップホップグループ「ジヌション」、「1TYM」を次々に成功させ、事務所を“ヒップホップの名門”に成長させた。2001年にYGエンターテインメントに名前を変えた後、2019年までヤン・ヒョンソク代表プロデューサーと実弟のヤン・ミンソク代表取締役は事務所の中心軸だった。
しかし二人がそろってYGエンターテインメントを去ることになった。V.I(元BIGBANG)の“バーニングサン・ゲート”やB.I(元iKON)の薬物疑惑など相次ぐ騒動に、全ての責任を抱え込んだまま。逃げよう、避けようというのではなく、自分たちが立てた“エンター帝国”YGエンターテインメントの前向きな変化のために決断を下したという。
ヤン・ヒョンソク代表プロデューサーは14日、「私は23年間、自分の人生の半分を、すべてYGを育てることに捧げてきました。最高の音楽と最高のアーティストたちを支援することが、私にとって最も大きな幸せでしたし、私がファンと社会に捧げることができる唯一の能力だと思ってきました」とし、「しかし私は本日付けで、YGのすべての職責と全業務を辞めます」と明らかにした。
所属事務所のトップとしてヤン・ヒョンソク代表プロデューサーは強気な姿勢で愛する役員やアーティスト、そして事務所を守ろうとした。そしてその意思を実弟であり共に事務所を支えていたヤン・ミンソク代表取締役も尊重。同じ道を歩くとして、一緒に辞任した。
ヤン・ミンソク代表取締役は14日、役員に送ったメールで「現在の困難を解決し、成長の新たな突破口を準備するためには、大きな変化が必要です。またヤン・ヒョンソク総括が全ての職責を辞任するという決定が、誤解なく伝わるためには、私の立場の整理が必要だと考えました。このような状況で熟考した末、長い間維持してきたYGエンターテインメントの代表取締役職を辞任する決心をしました」と発表した。
これからYGエンターテインメントは慌ただしい雰囲気を収拾し、事務所の二本の柱が抜けたが、ピンチをチャンスにする前向きな変化を遂げる時だ。韓国内の音楽産業はもちろん、韓流をけん引してきた“エンター帝国”YGエンターテインメントが各疑惑を晴らし、再び飛躍できるのか、見守っていきたい。
WoW!Korea提供