-セヨンさんは、カラムさんとインジュンさんの2人とコンビを組むわけですが、違いを感じたりしていますか?
セヨン:全く違いますね。でも、両方とも炭酸があるコーラとスプライトなんですけど、こっち(インジュン)はコーラで、こっち(カラム)はスプライトみたいな感覚なんですよね。色も違うし、味も違うんですけど、例えば具体的に言うと、こっち(カラム)はコミカルな演技が得意なんです。面白さの中で、辛さや悲しさを見せられる。こっち(インジュン)は重く深い感情の中で、ちょっとずつ面白さを見せられる。だから、2人ともたくさん魅力があって、正直、初めて練習したときは難しかったんですよ。どっちにも合わせなきゃって。でも、稽古をしながら本当に演技の勉強にもなったし、日本語の勉強にもなったし、面白かったです。同じセリフなんだけど、2人が表現する感情ってやっぱり違うから、すごい良いです。
インジュン:でも本当に思うのは、やっぱ自分と合わなかったら、芝居をするのがけっこう大変なんですよ。そういう意味で、今回は僕的に、セリフが慣れてきて、芝居のスタイルが合うなと思って、本をおろしてから、ラクになっていきました。だから、たぶん見る人たちも僕の新しい芝居を見ることができるんじゃないかなと思うし、カラムとは全く色も違うので、カラムのとき、インジュンのときで、セヨンがどう変わるのか、というのも面白いと思います。今回は見せられるものがたっぷりあると思うので、楽しみにしてください。
セヨン:本当にどっちも良いですよ!
-カラムさんとインジュンさんは同じ役を演じますが、お互いどう見ていますか?
カラム:(インジュンは)しっかりしているから、なんていうんですかね。基本がちゃんと整っているっていうところが勉強になったし、マネしたりしました。
インジュン:お互いマネしているんですよ。僕もカラムのマネをして。
セヨン:こっち(インジュン)は基本の発声とか発音とかが上手いし、台本通りでちゃんと感情を入れて。
カラム:(小声で)僕、そんなんムリですもん。
セヨン:地震が来てもぜんぜん倒れない建物みたいな感覚で、こっち(カラム)も倒れないんですけど、外側がカッコいい建物みたいな感覚なんです。
インジュン:ハハハ。一瞬、聞きながら、“なぜか褒めるなぁ”って思ったんだけど(笑)。「外側だけカッコいいってなんなん?」って。顔かよって(笑)。
カラム:普通に見ていると、芝居的には一番上手そうな感じですけど、違っています。
セヨン:でも、逆に僕言うね。それが俳優として大事な部分だと思います。インジュンにもずっと言っていたのが、「基本はちゃんと持っているから、カラムみたいな“間”をちゃんととったら、相当レベル高くなるよ」って。僕ら(セヨンとカラム)って、インジュンより基本の実力が足りない方だから。
カラム:違います。セヨンは基本がちゃんとできているから。ダンスもそうですけど、基本にすごいこだわっている子なので、僕にも「基本がないとダメだよ」って。
セヨン:でも僕は今回、インジュンに比べたら、まだまだだなと感じて。
インジュン:どういうことですか!? なんで俺の話をするの? ずっと俺の味方だったのに(笑)。でも、僕が持っていない要素をカラムが持っているから、今回はカラムが持っているもの、セヨンが持っているものを自分の中に吸収できたら、さらにプラスになるなって思うんですけど、分かっていても、難しいことなんで…。だから役者として、今回2人を見習って、さらにステップアップして、また次につなげたいなと思います。
(6ページに続く)