-ソン・ガンホさんは出演オファーを1度断ったそうですが、監督が説得されたんですか?
ソン・ガンホさんは俳優として作品を見る目がある方なので、最終的にはご本人が決めました。誰かが説得して出演するという方ではないし、僕が説得してもダメだと思いました(笑)。それより、1度は出演を断ったものの、ずっと作品が頭から離れなくて、引き受けることにしたと言っていたので、作品がソン・ガンホさんを説得したんだと思います。
-ドイツの名優トーマス・クレッチマンさんとのお仕事はいかがでしたか?
すごく楽しかったです。トーマス・クレッチマンは僕よりだいぶ年上だし、現場で一番年上だったんです。でも、友達みたいにラクだったし、すごく頼れる方でした。この映画を通して、いい友達になりました。いい友達を得たような感じがして、現場はすごく楽しかったです。
-キャラクターを魅力的に演じたユ・ヘジンさん、リュ・ジュンヨルさんの印象についても教えてください。
ユ・ヘジンさんは前からファンで、ずっと映画を一緒にやってみたかった1人です。俳優としての魅力も多いですが、ユ・ヘジンさんが持つ独特な人間味がすごく魅力的だと思います。ファン・テスルという役は情に厚く、温もりのあるキャラクターなので、人間味を引き出したかったというのもあって、小さい役なんですがお願いしました。小さい役ながらも、趣旨に賛同して出演してくださったので、感謝しています。次は、また大きな役でご一緒できたらいいなと思います。
リュ・ジュンヨルさんは初めて会ったんですが、イメージでキャスティングをしました。自然な感じのイメージが、大学歌謡祭出場を夢見る平凡な大学生ク・ジェシク役にぴったりだったし、もちろんイケメンだし。彼はスポンジのようにとても吸収が早く、いろいろなことを素早く、瞬時に理解できる能力があるので、資質があって、将来が楽しみな俳優だと感じました。
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