恐怖の化学ガス訓練
射撃訓練と手榴弾訓練と並行して行なわれるのが「救急法の習得」「化学ガス訓練」「警戒訓練」である。
救急法の習得では、ケガへの対処法や人工呼吸のやり方を学んでいく。
化学ガス訓練は、敵が化学ガスを使ったときを想定して行なわれる。訓練では狭い部屋に入れられて、催涙ガスを浴びる。
そして、一定の時間、ジッとがまんする。
これがつらい。涙、鼻水、よだれが止まらなくなる。
新兵訓練を終えた人に「何が一番つらかった?」と尋ねると、ほとんどの人が「化学ガス訓練」と答える。
まさに恐怖の訓練なのだ。
さらに、警戒訓練も行なわれる。
これは2人1組となって重要な場所を警備していく訓練だ。このときに、敵の襲来に備える心構えが養われる。
白骨部隊、青星部隊、イギジャ部隊のような最前線の部隊では、特に警戒訓練が重要となってくる。(後編に続く)
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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