Q:激しい戦闘シーンがありましたがケガなどはしませんでしたか?
アクションシーンが多いというのを承知で受けましたので、より慎重になりましたし集中しました。しかし実際、戦闘シーンの撮影でケガをしました。偽のナイフだったのですが、おでこに傷ができて何針か縫いました。撮影初期での出来事で心配しましたが、逆にこのぐらいで済んで良かったと思うようにしました。それに私以外、誰もケガをしませんでしたので幸いでした。このぐらいで済んで運が良かったと思っています。
Q:スクリーンに子供たちとの和気あいあいとした姿が映されていましたが、子役たちと接するにあたり特に気を付けたことはありますか?
子供たちとなるべく一緒にいようと努力しました。劇中、子供たちに慕われないといけない役なのですが、実際子供たちがとてもなついてくれました。なので、現実と撮影の雰囲気がそう変わらなかったのです。子供たちが本当に全員プロでした。ちゃんと演技を演技として考えているようでした。
監督は本当に現場を楽しむ方です。良い人だというのは言うまでもないですし。ソフト ほっこりした感じの方なのですが、非常に繊細です。監督は「この映画を観て一人でも純粋な人が増えたらうれしい」と話していましたが、私も全く同感です。
Q:撮影から随分と時間が経ちましたが、今でも記憶に残る印象的な撮影エピソードはありますか?
撮影から早く帰宅できるということでした。子供たちのコンディションのため、日が暮れるとすぐに撮影は終了しました。これが今までで一番特別なエピソードだと思います。また子供たちの撮影が楽しかったというのはもちろんですし、幼い演技の先生に出会ったようでした。あの幼さでどのように理解して演じるのか不思議でした。彼らから教わることが多かったです。
Q:個人的に気に入っているシーンはありますか?
一番好きなシーンを選ぶとすると最後の合唱のシーンです。僕が最後の指揮をする時、イレが真心を込めて歌を歌います。夜空の星を見ながら「お兄ちゃん、聞いてる?歌うのちゃんと聞いてね」と言う部分です。この場面がリアルに心に響きました。歌う姿を見ながら私も泣きそうになりました。
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