コロナ禍を経て、海外をめぐる旅バラエティーが一気に増え、観光スポットやグルメにスポットを当てたり、キャンプをしたり、メンバー間のいわゆる“ケミ”をフィーチャーしたり、見せ方を工夫しながらさまざまな形態の旅番組が乱立しているが、そのどれにも属さない、また新しい旅バラエティーが始まった。
それが、1月23日(火)からENAとチャンネルSの同時放送でスタートした「アイアムグラウンド」。出演はイ・サンヨプ、ファン・グァンヒ(ZE:A)、キム・ミンギュ、ソン・ドンピョ(MIRAE)の4人。言葉、国籍が違う外国人と韓国のゲーム“K-ゲーム”を通じて友達になり、その交流を描く旅バラエティーだ。
たしかに韓国はゲームが多い。番組名にもなっている“アイアムグラウンド”は自己紹介ゲームの定番であり、バラエティー番組やK-POPアイドルたちがやっているのを見たことがある人も多いのではないだろうか。Netflixドラマ「イカゲーム」でも“ムクゲの花が咲きました(だるまさんがころんだ)”が登場するなど、間接的に“K-ゲーム”を知っているという外国人は多いだろう。そこに目をつけ、外国人と一緒に“K-ゲーム”で一つになる旅番組を作るとは。旅バラエティーにまだこんな手があったのかと驚かされる。
初回放送では、目的地ギリシャに到着した4人が、さっそく国立公園や大学など人の集まる場所に出向き、そこで一緒にゲームをしないかと声をかけ、さまざまなゲームを展開。
“ムクゲの花が咲きました”をはじめ、チェギチャギ(羽根を蹴る韓国の伝統遊びの一つ)、伝言ジェスチャーゲーム、“アイアムグラウンド”などが行われたが、4人のキャラクターの良さもあり、言葉はあまり通じなくても、現地の人たちもルールをすぐに理解し、みんな楽しそうに大盛り上がり。番組の趣旨である、“K-ゲーム”を通した外国人との交流はしっかり達成されていた。
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