「危機のジャンボリーを救った」…リリーフピッチャーとなったK-POP


結局K-POPがやり遂げた。

猛暑や進行不備などの問題で史上最悪との評価を下されそうになった「セマングム世界スカウトジャンボリー大会」のリリーフピッチャーの役割を十分果たした。悪天候にもかかわらず、レベルの高いステージを披露した19チームの歌手たちは、約4万人を超えるジャンボリー隊員たちの顔に笑みを浮かべさせ、心地よいフィナーレをプレゼントした。

「2023セマングム世界スカウトジャンボリー大会」(以下ジャンボリー)のメイン行事であるK-POPコンサート「K-POPスーパーライブ」が11日午後、ソウル・サンアム(上岩)洞のワールドカップ競技場で盛況裏に終わった。 俳優コンミョン、「ITZY」ユナ、「NewJeans」ヘインが進行を担当した今回のコンサートは143ヵ国4万3000人のジャンボリー隊員が参加した。

先立ってジャンボリー組織委員会は6日、チョルラプクド(全羅北道)セマングム野外特設ステージで「K-POPスーパーライブ」を開催する予定だった。しかし、事故や熱中症患者の発生を懸念し、台風6号の北上で状況が悪化すると、11日にソウルのワールドカップ競技場に日付と場所を移して行うことにした。

公演会場は確保したが、ラインナップ構成が難題だった。当初の出演ラインナップは「IVE」、「ZEROBASEONE」、「NMIXX」、「STAYC」、「P1Harmony」などアイドル11チームだった。 しかし、突然日程が変わり、ラインナップの変動が避けられなくなった。

ややもすると中途半端なイベントになりそうだったが、主管放送会社であるKBSが音楽番組「ミュージックバンク」の緊急欠番を決め、出演陣の渉外に乗り出し状況は反転した。その結果、「NCT DREAM」をはじめ「ITZY」、「NewJeans」、「MAMAMOO」、カン・ダニエル、「THE BOYZ」など人気スターらを大挙召喚することができた。「IVE」も公演前日に劇的に合流を決定した。なんと19チームの歌手たちが4万人余りのジャンボリー隊員たちのために総出動したのだ。

その過程で議論もあった。いわゆる「強制動員」論議だ。急造された公演に各企画会社を代表するアイドルに対して出演を確定する過程で外圧があったのではないかという疑惑が提起された。さらに政界では、軍服務中の「BTS(防弾少年団)」を舞台に上げるべきとの主張まであがり、波紋が広がった。 これに対しジャンボリー組織委は「渉外は主管放送会社であるKBSが行った」と釈明し、自発的参加を強調したりもした。

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2023.08.12