ここにはジュノ独自のキャラクター解釈が光を放った。身分は隠しても生まれついた余裕と気品は隠すことができないク・ウォンの言葉と行動を巧みに表現し、人物の魅力を倍加させた。これは、これまで見られなかったジュノの新たな変身を予感させた。
一方で、インターン職も蹴とばして飛び出すほど会社生活には全く意欲がなさそうだったク・ウォンには、言葉では語れない事情が隠されていた。ひたすら能力によって後継者を選定するという父親の経営哲学のため、腹違いの姉のク・ファラン(キム・ソニョン)との葛藤があった。ジュノは、重みのある低音と眼差しで、ク・ファラン役のキム・ソニョンと味のあるテンションを形成し、姉弟の神経戦に緊張感を吹き込んだ。
それだけでなく、ク・ウォンと嬉しくない偶然で結ばれるチョン・サラン役の「少女時代」ユナとの抜群の息の良さを発揮した。短い場面でも退屈する暇のないやりとりを披露し、同僚俳優との調和を描くジュノの真価が際立つ部分だった。
劇の流れに合わせてキャラクターの成熟さを描写する繊細な演技も際立った。ひとりでイギリスに向かった瞬間から母親の痕跡を探しに韓国に戻るまでの7年間、徐々にたくましくなるク・ウォンの感情を眼差しに深みを盛り込んだ方式で表現した。
こうしてジュノは、完ぺきに見える表情の裏に孤独を隠したキャラクターの特色を生かしきって予測できないク・ウォンの歩みをリアルに具現化した。イギリス留学時代のレザーコートではカリスマを、あたたかみの感じられるカーディガン姿では清純さをアピールするジュノのビジュアルは見る楽しみまで与えた。このため、ク・ウォンというキャラクターになり切ったジュノの次の活躍が期待されている。
一方、「キング・ザ・ランド」2話は、18日午後10時30分に韓国で放送される。